相続した実家や使っていない家を前に、「これからどうすればいいのだろう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「売るのが一番得なの?」
「賃貸にしたほうが収入になる?」
「とりあえず持っていても問題ない?」
「管理会社に任せれば安心?」
空き家に合った選択肢は、物件ごとに異なります。建物の状態や立地、現在の価格、賃貸需要、将来の使い道などを見ながら、どの方法が適しているか考えていくことが大切です。
この記事では、「売る・貸す・持ち続ける・管理を任せる」の4つの選択肢について、メリット・デメリットや、ケース別に向いている選択肢などについて紹介します。空き家をこれからどうするか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 空き家には4つの選択肢がある
- 売却するメリット・デメリット
- 賃貸に出すメリット・デメリット
- 持ち続けるメリット・デメリット
- 管理会社へ委託するメリット・デメリット
- あなたに向いている選択肢
- 判断を間違えないために最初に確認したい3つのこと
空き家をどうするか迷ったら?4つの選択肢

空き家をどうするか決められず、そのままになっている方もいるでしょう。空き家には、売却・賃貸・保有・管理委託という4つの選択肢があります。はじめに、それぞれの特徴を知り、家の状態や今後の予定に合った方法を考えてみましょう。
1. 売却する
空き家を今後も使う予定がないなら、売却して手放すのも一つの方法です。売却することでまとまった資金を得られるほか、売却後は固定資産税や火災保険料、修繕費などの負担もなくなります。
定期的な換気や草刈り、建物の点検など、管理する手間がかからなくなる点もメリットです。
ただし、希望する価格ですぐに売れるとは限りません。売却時には仲介手数料などの費用がかかることもあります。今後住む予定がなく、維持費や管理の負担が気になっているのであれば、早めに売却を検討するのもよいでしょう。
2. 賃貸に出す
空き家をすぐに売るつもりがない場合は、賃貸に出すのも選択肢の一つです。入居者が決まれば毎月家賃が入るため、固定資産税や建物の維持にかかる費用の負担を抑えられます。
人が住んでいれば換気や通水もされるので、空き家のままにしておくより建物を良好な状態で保ちやすくなります。
ただし、そのままの状態で貸せるとは限りません。古い家では修繕やリフォームが必要になり、思った以上に費用がかかるケースもあります。また、地域によっては借り手が見つかりにくいこともあるため、まずは周辺の家賃相場や賃貸の需要を調べてみるとよいでしょう。
3. 持ち続ける
空き家をすぐに売ったり貸したりせず、そのまま持ち続ける方法もあります。たとえば、将来自分や子どもが住む予定がある場合や、今は手放したくない場合などです。急いで売却する必要がないため、家族で今後の使い道を考える時間を取ることができます。
ただし、空き家のまま持ち続けても、基本的に収入は得られません。固定資産税のほか、火災保険に加入していれば保険料もかかり、建物や庭の管理も必要です。年数が経てば修繕費がかかることもあります。
将来使う予定があるのか、いつまで保有するのかを考えたうえで、維持にかかる費用も含めて判断しましょう。
4. 空き家管理サービスを利用する
空き家を売るか貸すかすぐに決められない場合は、空き家管理サービスを利用する方法もあります。
定期的な巡回をはじめ、室内の換気や通水、郵便物の確認などを代わりに行ってもらえるサービスで、プランによっては庭の草刈りなども依頼できます。実家が遠方にあり、頻繁に様子を見に行けない場合に便利です。
定期的に見てもらうことで建物の異変にも気づきやすくなり、空き家を放置するリスクを減らせます。ただし、サービスの利用料に加えて固定資産税などの維持費もかかるため、すぐに売却や賃貸をしない場合の管理方法として検討しましょう。
空き家は売る・貸す・持ち続ける?4つの選択肢を比較

空き家をどうするのがよいかは、今後の使い道や費用負担、物件がある地域の需要などによって変わります。
まとまった資金を得て維持費や管理の負担をなくしたいなら売却、毎月の家賃収入を得たいなら賃貸が候補になります。将来自分や家族が住む予定があれば、そのまま持ち続けるのも一つの方法です。
まだ売るか貸すか決められない場合は、管理会社に空き家の管理を任せる方法もあります。
売却・賃貸・持ち続ける・管理委託の4つの選択肢を比較した表はこちらです。
【4つの選択肢の比較表】 ※★が多いほどメリット多い
| 比較項目 | 売却 | 賃貸 | 持ち続ける | 管理委託 |
| まとまった現金化 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
| 毎月の収入 | ☆☆☆☆☆ | ★★★★★ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
| 維持費負担の少なさ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 管理の手間の少なさ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| 資産価値下落リスク | 低い | 中 | 高い | 高い |
| 空き家税リスク | なし | 原則低い | あり得る | あり得る |
| 向いている人 | 使う予定がない人 | 賃貸需要が見込める地域の物件を持つ人 | 将来住む予定がある人 | すぐに売却・賃貸を決められない人 |
それぞれお金の入り方や維持費、管理の手間などが異なるため、目先の収入だけでなく、今後どのように使いたいのかも含めて比べてみましょう。次の章から、それぞれの選択肢を選んだ場合のメリット・デメリットについて解説します。
選択肢① 空き家を売却するメリット・デメリット

空き家を今後使う予定がない場合は、売却して手放す方法があります。維持費や管理の負担がなくなる一方で、一度売却すると簡単には取り戻せません。ここでは、空き家を売却するメリット・デメリットを見ていきましょう。
空き家を売却するメリット
売却することで得られるメリットは以下のとおりです。
- 維持費がなくなる
- 固定資産税の負担がなくなる
- 空き家税リスクを回避できる可能性がある
- 資産価値が高いうちに売れるケースがある
空き家を売却すると、所有し続けるためにかかっていた維持費や管理の負担から解放されます。売却後は固定資産税を負担する必要もなくなり、自治体によって空き家を対象とした新たな税制度が導入された場合も、所有者として課税される心配がありません。
また、建物は築年数が経つにつれて劣化し、資産価値が下がることがあります。特に、木造住宅は一般的に築年数が経つにつれて価値が下がり、築20〜25年を超えると建物自体の評価額がほぼゼロに近づきます。
今後使う予定がないのであれば、建物の状態が比較的良いうちに売り出すことで、長く空き家にしてから売るよりも高く売れる可能性があるでしょう。
空き家を売却するデメリット
空き家を売却すると発生しやすいデメリットはこちらです。
- 手放すことになる
- 思い出や荷物の整理が必要
- 市場価格によって売却額が変わる
空き家を売却すると所有権が買主に移るため、あとから「やはり住みたい」と思っても、簡単に元に戻すことはできません。
実家など家族の思い出が残る家では、売却を決めるまでに時間がかかることもあるでしょう。家の中に残された家具や荷物を整理する必要もあります。
また、いくらで売れるかは、その時点の不動産市場や地域の需要、建物の状態などによって変わります。希望する金額で売れるとは限らないため、まずは現在の相場を把握したうえで売却を検討することが必要です。
売却が向いている人
空き家を今後使う予定がなく、維持費や管理の負担が続いている場合は、売却を検討してもよいでしょう。特に次のような状況なら、持ち続ける場合と売却する場合を一度比べてみることをおすすめします。
- 誰も住む予定がない
- 維持費が負担
- 遠方に住んでいて管理が難しい
将来自分や家族が住む予定がなくても、空き家を所有している間は固定資産税や管理にかかる費用を負担することになります。
また、遠方に住んでいる場合は、換気や草刈り、建物の確認に足を運ぶだけでも時間や交通費がかかります。こうした負担が大きく、今後も活用する予定がなければ、売却して現金化するのも一つの方法です。
選択肢② 空き家を賃貸に出すメリット・デメリット

空き家を手放したくない場合は、賃貸に出して活用する方法があります。家賃収入が期待できますが、空室や修繕などの負担も考えておかなければなりません。ここでは、賃貸に出すメリット・デメリットを見ていきましょう。
空き家を賃貸に出すメリット
空き家を手放すつもりはないものの、そのままにしておくのはもったいない。そんなときは、賃貸に出すことも選択肢の一つです。借り手が見つかれば、家を残したまま家賃収入を得られます。
空き家を賃貸に出すメリットは以下のとおりです。
- 家賃収入が期待できる
- 固定資産税や維持費の負担を家賃収入で補える
- 人が住むことで建物の状態を保ちやすい
- 将来自分や家族が使える可能性を残せる
- 資産として残せる
入居者が決まれば毎月の家賃収入が見込め、その収入を固定資産税や修繕費などに充てることもできます。また、人が住むと換気や通水が日常的に行われるため、空き家のままにしておくより建物を良い状態で保ちやすくなります。
所有権はそのままなので、将来自分や家族が利用する可能性を残せる点もメリットです。資産として家族に残せます。
空き家を賃貸に出すデメリット
空き家を賃貸に出しても、家賃がそのまま利益になるわけではありません。空室になる可能性や修繕、管理にかかる費用なども考えたうえで、収支を見ておくことが必要です。
空き家を賃貸に出すデメリットはこちらです。
- 空室が続くと家賃収入が得られない
- 修繕費がかかる
- 入居者への対応が必要
- リフォーム費用がかかる場合がある
- 管理を任せると管理委託料がかかる
借り手が見つからない間は家賃が入らない一方、固定資産税などの負担は続きます。建物や設備に不具合があれば修繕が必要になり、古い家では貸し出す前にリフォームが必要になることもあります。
入居後の問い合わせやトラブルへの対応を管理会社に任せる場合は管理委託料もかかるため、家賃だけでなく、こうした支出も含めて考えておきましょう。
賃貸に向いている家
空き家が賃貸に向いているかを確認することも必要です。立地や周辺の賃貸需要、建物の状態によっては、なかなか借り手が見つからないこともあります。賃貸に向いている家の特徴はこちらです。
- 駅から近く利便性が高い
- 賃貸需要が高い地域にある
- 建物の状態が良い
駅から近い物件や、通勤・通学に便利な場所、スーパーなど生活に必要な施設がそろっている地域は、借り手が見つかりやすくなります。建物の状態が良ければ、大がかりな修繕やリフォームをせずに貸し出せる可能性もあるでしょう。
一方、賃貸需要が少ない地域では、募集してもなかなか入居者が決まらないケースが見られます。賃貸に出す前には、周辺の家賃相場やどのような物件が求められているのか、貸し出すまでにいくらかかるのかを確認しておきましょう。
選択肢③ 空き家を持ち続けるメリット・デメリット

空き家をすぐに売ったり貸したりせず、そのまま持ち続ける方法もあります。将来自分や家族が住めますが、所有している間は税金や維持費、管理の負担が続きます。ここでは、空き家を持ち続けるメリット・デメリットを見ていきましょう。
空き家を持ち続けるメリット
空き家をすぐに売ったり貸したりせず、そのまま持っておくのも一つの方法です。将来自分や家族が使うかもしれない場合や、まだ手放すかどうか決めきれない場合は、無理に結論を急ぐ必要はありません。空き家を持ち続けるメリットは以下のとおりです。
- 将来住める
- 思い出を残せる
- 売却を急がず今後の使い道を考えられる
家を残しておけば、将来自分や家族が住むことになったときに使えます。長く暮らした実家など、思い出のある家をそのまま残しておけるのもメリットです。
また、すぐに売却を決めなくてもよいため、家族で話し合う時間をじっくり持てます。これから誰かが住むのか、賃貸に出すのか、それとも売却するのか、時間をかけて考えられます。
空き家を持ち続けるデメリット
空き家は誰も住んでいなくても、所有しているだけで税金や維持費がかかります。長く持ち続けるほど建物の劣化も進みやすいため、将来使う予定がある場合でも、どのくらいの負担になるか確認しておきましょう。空き家を持ち続けるデメリットはこちらです。
- 固定資産税の負担が続く
- 維持費がかかる
- 草刈りなどの管理が必要
- 修繕費がかかる
- 資産価値が下がる可能性がある
- 空き家税など新たな税負担が生じる可能性がある
空き家でも固定資産税はかかり、火災保険料や管理にかかる費用なども必要です。庭があれば草刈りや庭木の手入れも欠かせません。また、建物は使っていなくても少しずつ劣化し、雨漏りなどが起これば修繕費がかかります。
築年数や建物の状態によっては資産価値が下がることも考えられます。自治体によっては空き家への新たな課税が導入・検討されているため、制度の動きにも注意が必要です。
関連記事:空き家を放置すると年間いくら損する?維持費・税金・資産価値の下落を徹底シミュレーション【2026年最新版】
関連記事:実家を空き家のまま放置する7つのリスク|資産価値・固定資産税・相続で後悔する前に知っておきたいこと【2026年最新版】
選択肢④ 空き家を管理会社へ委託するメリット・デメリット

空き家を自分で管理するのが難しい場合は、管理会社へ委託する方法があります。遠方に住んでいても管理を任せられますが、毎月の利用料がかかります。ここでは、管理会社へ委託するメリット・デメリットを見ていきましょう。
空き家を管理会社へ委託するメリット
自分で空き家を管理するのが難しいときは、管理会社に任せる方法があります。遠方に住んでいる場合は、様子を見に行くだけでも時間や交通費がかかるため、こうしたサービスを利用するのも有効な方法です。
空き家を管理会社へ委託するメリットには以下のものが挙げられます。
- 遠方でも管理を任せられる
- 建物の劣化を抑えやすい
- 異変に早く気づきやすい
- 管理の手間を減らせる
- 防犯や近隣トラブルの予防につながる遠方でも管理できる
定期的に見てもらうことで、雨漏りや建物の傷みなどにも早めに気づけます。換気や通水をしてもらえば、湿気がこもったり排水管が傷んだりするのを防ぐのにも役立ちます。
庭の草木や郵便物なども確認してもらえるため、長く放置されているように見えにくくなり、防犯面でも安心です。対応してもらえる内容は会社やプランによって違うため、料金だけでなく、どこまで任せられるのかも確認しておきましょう。
空き家を管理会社へ委託するデメリット
空き家管理サービスを利用すれば自分で管理する手間は減らせますが、その分費用がかかります。また、管理を任せたからといって、空き家を所有することで生じる問題がすべて解決するわけではありません。空き家を管理会社へ委託するデメリットはこちらです。
- 管理サービスの利用料が毎月かかる(5000円〜1万円程度)
- サービスによって対応範囲が異なる
- 空き家問題の根本的な解決にはならない
管理を委託している間は利用料がかかり続け、草刈りや修繕などは別料金になることもあります。どこまで対応してもらえるかは会社や契約するプランによって違うため、契約前の確認が必要です。
また、管理を任せても空き家を所有していることに変わりはなく、固定資産税などの負担も続きます。将来使う予定がない場合は、管理を続けるだけでなく、売却や賃貸も含めて今後どうするか考えておきましょう。
「今すぐ売れない」場合の選択肢
空き家を手放したいと思っていても、家族との話し合いなどですぐに売却できないこともあります。だからといって、そのまま放置するのは避けたいところです。売却できるようになるまで、どのように管理するか、どう活用するかを考えておきましょう。
「今すぐ売れない」場合の選択肢の例はこちらです。
- 空き家管理サービスを利用する
- 一時的に賃貸に出す
- 家族や親族に利用してもらう
- 定期的に自分で管理しながら保有する
- 売却に向けた準備だけ進めておく
遠方にある空き家なら、管理サービスを利用して、巡回や換気、通水などを任せるのも良い方法です。しばらく売却しないのであれば、賃貸に出したり、家族や親族に使ってもらったりすることも考えられます。
ただし、賃貸に出す場合は契約方法に注意が必要です。普通借家契約では、所有者が売却したいという理由だけで、自由に入居者に退去してもらえるわけではありません。
売却したい時期がある程度決まっているのであれば、契約期間が満了すると契約が終了する「定期借家契約」も選択肢になります。
売却に向けて、できることから準備しておくのもよいでしょう。相続登記や荷物の整理、権利関係の確認などを済ませておけば、いざ売却するときにも動きやすくなります。
あわせて、今の家がいくらくらいで売れそうなのかを調べておくと、売るか持ち続けるかを考える材料になります。
HowMaのAI査定では、物件情報を入力するだけでAIによる査定が手軽にできます。無料で利用でき、マンションや戸建て、土地なら60秒ほどで査定価格を確認できるサービスです。
「まだ売ると決めたわけではない」という段階でも、まずは今の価格を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
売る・貸す・持ち続ける?ケース別に向いている選択肢

空き家を売る・貸す・持ち続けるなど、どの方法が向いているかは、家の状態や今後の予定によって変わります。ここでは、よくあるケースを取り上げながら、それぞれに合った選択肢をわかりやすくご紹介しましょう。
ケース①親が亡くなり誰も住まない(売却向き)
| 【ケース例:親の実家を兄弟で相続したAさんの場合】親が亡くなり、築30年の実家を兄弟2人で相続しました。兄弟ともすでに自分の家があり、実家に戻って暮らす予定はありません。「思い出のある家だから、すぐに売るのは……」という気持ちもあり、そのまま残していました。 しかし、実家までは車で2時間。草刈りや換気、建物の様子を見るために定期的に通うのは思った以上に大変です。誰も住んでいなくても固定資産税などはかかり、これから建物が古くなれば修繕が必要になることもあります。将来的に共有者が増える心配も抱えています。 |
Aさんのように、今後誰も住む予定がなく、管理や維持費だけが続いている空き家は、売却が向いているケースです。すぐに手放すと決めなくても、まずは査定で今の価格を調べ、「このまま持ち続ける場合」と「売却する場合」を比べてみると判断しやすくなります。
ケース②数年後に住む予定(保有・管理)
| 【ケース例:将来実家に戻る予定があるBさんの場合】 親から実家を相続したBさんは、現在は仕事の都合で別の地域に住んでいます。ただ、3年後をめどに地元へ戻り、実家で暮らす予定です。そのため、今すぐ売却したり賃貸に出したりせず、それまでは空き家として持ち続けることにしました。 とはいえ、数年間誰も住まないままにしておくのは心配です。定期的な換気や通水、庭の手入れ、建物の確認などが必要になります。自分で通うのが難しいので、空き家管理サービスを利用する予定です。 |
Bさんのように、数年後に自分や家族が住む予定がはっきりしている場合は、売却せずに保有するのが向いているケースです。
ただし、住むまでの間も固定資産税や管理費用はかかります。数年間空き家になる場合は、将来安心して住めるよう、その間もしっかり管理しておくことが重要です。
ケース③駅近で賃貸需要が高い(賃貸も検討)
| 【ケース例:駅から近い実家を相続したCさんの場合】 親から実家を相続したCさんは、自分の家があるため、今のところ実家に住む予定はありません。ただ、実家は最寄り駅から徒歩10分ほどの場所にあり、スーパーや学校なども近く、生活しやすい環境です。売却することも考えましたが、立地を生かして賃貸に出せないか検討することにしました。 不動産会社に相談して周辺の賃貸需要を調べたところ、借り手が見つかりやすいエリアで、建物も大きな修繕をせずに貸し出せる状態でした。そこで、家賃相場や貸し出すためにかかる費用を確認し、賃貸に出す方向で検討しています。 |
Cさんのように、駅から近く、周辺に賃貸需要がある空き家は、売却だけでなく賃貸も検討しやすいケースです。
ただし、空室になる可能性や修繕費、管理委託料などもあるため、どのくらいの家賃収入が見込めるのか、費用を差し引いても収益が残るのかを確認してから判断するとよいでしょう。
ケース④遠方に住んでいる(売却または管理委託)
| 【ケース例:遠方にある実家を相続したDさんの場合】 親から実家を相続したDさんは、現在、実家から車で4時間ほど離れた場所に住んでいます。仕事や家庭もあるため、換気や草刈り、建物の確認のために何度も足を運ぶのは難しい状況です。今後実家に戻る可能性もありますが、まだはっきりとは決まっていません。 そこで、今すぐ売却するかどうかは決めず、当面は空き家管理サービスを利用することにしました。定期的な巡回や換気、通水などを任せながら、売却も含め、今後の使い道を家族で考える予定です。 |
Dさんのように、遠方に住んでいて自分で空き家を管理するのが難しい場合は、今後使う予定がなければ売却、まだ手放すか決められないのであれば管理委託という選択肢があります。
ただし、管理を委託している間も利用料や固定資産税などの負担は続きます。そのまま何年も保有するのではなく、定期的に今後の方針を見直すことも必要です。
判断を間違えないために最初に確認したい3つのこと

空き家をどうするか決める前に、いくつか確認しておきたいことがあります。たとえば以下の3つです。
- 現在の売却価格
- 賃貸にした場合の家賃相場
- 今後の価格動向
上記の点などを知らずに判断すると、あとで後悔することもあります。まずは3つのポイントについて確認しておきましょう。
現在いくらで売れるのか
空き家を売るか、貸すか、持ち続けるかを決める前に、まず確認しておきたいのが現在の価格です。いくらで売れそうなのかがわからないままでは、それぞれの選択肢を比べるのも難しくなります。
不動産の価格は、築年数だけでなく、立地や土地の広さ、建物の状態、周辺の取引状況などによって変わります。
「以前はこのくらいだった」「近所の家が高く売れた」といった情報だけで判断せず、今の相場を調べておくことがポイントです。査定でおおよその価格がわかれば、売却して現金化するのか、費用を負担しながら持ち続けるのかなど、具体的に比較しやすくなります。
賃貸にした場合の家賃相場
空き家を賃貸に出すことを考えるなら、周辺でどのくらいの家賃が見込めるのかを調べておきましょう。家賃収入が得られても、修繕費や管理委託料などを差し引くと、思ったほど手元に残らないこともあります。
家賃は、立地や築年数、間取り、建物の状態、周辺の賃貸需要などによって変わります。まずは近隣にある似た条件の賃貸物件を調べ、不動産会社にも相談しながら相場を確認してみましょう。
そのうえで、貸し出す前に必要なリフォーム費用や入居後の修繕費、空室になる期間も見込んで収支を考えることが欠かせません。家賃だけで判断せず、実際にどのくらい収益が残るのかまで確認しておくと、売却との比較もしやすくなります。
今後価格が上がりそうか下がりそうか
空き家を持ち続けるか売却するかを考えるときは、現在の価格だけでなく、今後の価格がどうなりそうかも確認しておきたいところです。不動産価格は、地域の人口や住宅需要、周辺の再開発、金利などさまざまな要因によって変わります。
「もう少し待てば高く売れるかもしれない」と思っていても、実際に価格が上がるとは限りません。反対に、売却したあとに価格が上がることもあります。
将来の価格を正確に予測することはできませんが、今の価格や地域の相場を調べることはできます。だからこそ避けたいのが、価格を知らないまま「売る・持つ」を決めてしまうことです。まずは今の価値を知り、そのうえで今後どうするかを考えましょう。
売るか貸すか迷ったら、まず現在の資産価値を確認しよう

空き家を「売る」「貸す」「持ち続ける」のどれがよいかは、家の状態や立地、これからどう使いたいかによって変わります。迷っているなら、まず「今売るとしたら、いくらくらいになるのか」を調べてみましょう。
売却価格の目安がわかれば、賃貸に出した場合に得られる家賃や、持ち続けた場合にかかる維持費とも比べやすくなります。売ると決めていなくても、今の価値を知っておくことは、これからどうするかを考える材料になります。
HowMaのAI査定は、現在の相場価格を手軽に確認できるサービスです。「この価格なら売却も考えてみよう」と思ったら、次はコラボ査定で、複数の不動産会社の査定や提案を比べることもできます。
まずAI査定で今の価値を知る。そのうえで売却を考えるなら、コラボ査定で実際の査定や提案を比べてみる。
いきなり「売る」と決めるのではなく、価格を知ってから自分に合った方法を選んでいきましょう。
よくある質問(FAQ)

空き家をどうするか考えるなかで、「売るべき?」「賃貸にするにはリフォームが必要?」など、さまざまな疑問が出てくるでしょう。ここでは、空き家の売却や賃貸、管理、査定についてよくある質問にお答えします。
Q1.空き家は売ると貸す、どちらがお得ですか?
A. どちらがお得かは、空き家の立地や建物の状態、賃貸需要、今後の使い道などによって変わります。
今後住む予定がなく、固定資産税や管理の負担をなくしたい場合は、売却が向いています。一方、駅から近いなど賃貸需要が見込める地域で、家を手放さずに収入を得たい場合は、賃貸も選択肢になります。
ただし、賃貸は家賃がそのまま利益になるわけではありません。空室や修繕費、管理委託料なども考える必要があります。迷ったときは、まず現在の売却価格と家賃相場を調べ、売却した場合と賃貸に出した場合の収支を比べてから決めましょう。
Q2.賃貸にするにはリフォームが必要ですか?
A. 必ずしもリフォームが必要とは限りません。建物や設備の状態が良く、そのままでも入居者を募集できる状態であれば、大がかりなリフォームをせずに貸し出せる場合もあります。
一方、築年数が経っていて、水回りや給湯設備などに不具合がある場合や、内装の傷みが目立つ場合は、修繕やリフォームが必要になることがあります。ただし、費用をかければその分だけ家賃を高くできるとは限りません。
まずは不動産会社に相談し、周辺の家賃相場や入居者のニーズを確認したうえで、どこまで手を入れるか判断するとよいでしょう。
Q3.管理会社に依頼するといくらかかりますか?
A. 空き家管理サービスの料金は、管理内容や巡回頻度、建物の種類などによって異なります。月1回程度の巡回であれば、月額5000円から1万円程度が一つの目安です。
基本プランには、建物の外観確認や換気、通水、郵便物の確認などが含まれることがあります。一方、草刈りや庭木の剪定、室内清掃、緊急時の対応などは別料金になる場合もあります。
料金だけで選ぶのではなく、どのくらいの頻度で訪問してもらえるのか、どこまで対応してもらえるのかを確認し、必要なサービスを比較して選びましょう。
Q4.空き家を持ち続けるメリットはありますか?
A. はい、将来自分や家族が住む予定がある場合などは、持ち続けるメリットがあります。売却してしまうと簡単には取り戻せませんが、保有しておけば、将来住んだり、賃貸に出したりする選択肢を残せます。
また、思い出のある実家をすぐに手放さず、家族で今後の使い道を考える時間を取れるのもメリットです。
ただし、誰も住んでいなくても固定資産税や維持費はかかり、建物や庭の管理も必要です。将来使う予定があるのか、保有にかかる費用や手間を負担できるのかを考えたうえで判断しましょう。
Q5.売却するか決めていなくても査定できますか?
A. はい、売却すると決めていない段階でも査定できます。「今売ったらいくらくらいになるのか」を知っておけば、売却するか、賃貸に出すか、そのまま持ち続けるかを判断しやすくなるでしょう。
査定を受けたからといって、必ず売却しなければならないわけではありません。まずは気軽に査定で現在の価格を確認し、今後の使い道を考えてみるのも良い方法です。
HowMaのAI査定では空家の相場価格を簡単に確認できます。売却を具体的に考え始めたら、コラボ査定で複数の不動産会社の査定や提案を比較してみましょう。
Q5.査定だけ利用することもできますか?
A. 査定だけ利用することもできます。まだ売却するか決めていない場合でも、まず現在の相場価格を知るために利用できます。
「売った場合はいくらくらいになるのか」がわかれば、賃貸に出した場合の収益や、持ち続けた場合の維持費と比較しやすくなります。査定結果を見てから、売却するかどうかを考えても問題ありません。
まずはHowMaのAI査定で価格を確認し、売却を具体的に検討したくなった段階で、コラボ査定を利用して複数の不動産会社の査定や提案を比較するという使い方もできます。
まとめ:空き家のこれからを考えるなら、まず今の価値を知ろう

空き家をどうするか考えたとき、売却だけが答えではありません。賃貸として活用する方法もあれば、将来に備えて残しておく、管理を任せながら保有するといった方法もあります。
家の状態や立地、周辺の賃貸需要、家族の予定などによって、適した選択は変わってくるからです。
迷ったときは、それぞれの方法を数字で比べてみるのもよいでしょう。
- 売った場合はいくらになるのか
- 貸した場合はどの程度の家賃が見込めるのか
- このまま所有すると年間でどのくらい費用がかかるのか
こうした点を整理すると、今後の方向も考えやすくなります。
その判断材料の一つになるのが、現在の売却価格です。HowMaのAI査定なら、自宅にいながら相場価格の目安を約60秒で確認できます。
AI査定をきっかけに売却を考え始めたら、コラボ査定で複数の不動産会社の査定や提案を比べてみましょう。1社だけではわからなかった違いも見えやすくなり、自分に合った不動産会社を探すことができます。
「とりあえず空き家のまま」にするのではなく、今わかる情報をそろえたうえで、これからの使い道を考えてみましょう。