HowMaのAI査定を使えば、自宅がいくらくらいで売れそうなのか、おおよその相場を知ることが可能です。ただし、査定額で必ず売れるとは限らず、物件によって実際の売却価格との差が生じることもあります。
「HowMaのAI査定はどのくらい正確なのか」「思っていたより査定額が高い、あるいは低いのはなぜか」と気になる方もいるでしょう。
査定結果を見るときは、金額だけでなく、どのような情報をもとに価格が算出されているのか、どんな物件で誤差が生じやすいのかを知っておくことが重要です。
この記事では、HowMaのAI価格推定エンジンの企画・開発に携わる不動産鑑定士・横山幸次さんへの取材をもとに、AI査定の精度や仕組みを解説します。物件による精度の違いや誤差率の見方、不動産会社の査定額と比較するときのポイントもご紹介します。
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- 1 1. HowMaのAI査定の精度はどこまで参考にできるか
- 2 2. マンションと戸建てと土地でAI査定の精度が変わる理由
- 3 3. HowMaの査定額が高いとき低いときに確認すること
- 4 4.開発者取材からわかるHowMaの価格推定の仕組み
- 5 入力した物件情報を不動産データと照らし合わせる
- 6 5.査定の誤差率やMERを見るときに確認したいこと
- 7 6. HowMaのAI査定とコラボ査定で必要な情報と連絡条件を確認する
- 8 HowMaのAI事前査定で必要になる情報
- 9 7.査定をコラボ査定での相談につなげる
- 10 8.HowMaと不動産AI査定の精度についてよくある質問
- 10.1 Q1.HowMaのAI査定はどこまで信頼できますか?
- 10.2 Q2.誤差率が低ければ自宅も正確に査定できますか?
- 10.3 Q3.AI査定サービスの精度を比較するときは何を見ればよいですか?
- 10.4 Q4.マンションと戸建てと土地では精度が違いますか?
- 10.5 Q5.HowMaの査定額が高いときや低いときはどこを確認しますか?
- 10.6 Q6.不動産会社の査定と違ったらどちらを信じればよいですか?
- 10.7 Q7.リフォームしたのに価格が低いのはなぜですか?
- 10.8 Q8.HowMaのAI査定は無料ですか?電話番号は必要ですか?
- 10.9 Q9.査定の価格が更新されたら売り時ということですか
- 10.10 Q10.売却を決めていなくても利用してよいですか
- 11 9.まとめ:HowMaの査定結果を自宅の売却判断に役立てる
1. HowMaのAI査定の精度はどこまで参考にできるか

HowMaのAI査定は、自宅の相場を知るために役立ちます。ただし、査定額がそのまま売却価格になるわけではありません。ここでは、AI査定の精度をどこまで参考にできるのか、査定額を見る際の注意点とともに解説します。
自宅に近い事例と価格に反映される条件を見る
HowMaのAI査定は、物件情報や不動産データをもとに価格を推定しています。査定額が妥当かどうかを考える際は、周辺に似た条件の取引事例があるか、物件の状態が価格に反映されているかを確認することが必要です。
例えば、同じマンション内に複数の取引事例があれば、立地や築年数などの基本条件が共通しているため、価格を比較しやすくなります。ただし、リフォームの内容や室内の傷み、眺望などは、AI査定だけでは十分に評価できません。
HowMaの公式FAQでも、地方の戸建てで査定額にずれが生じたという声や、リフォーム内容が反映されないといった意見が紹介されています。
査定額が思っていた金額と違っていても、それだけでAI査定が不正確だとは言い切れません。
まずは周辺の相場と比べ、価格に反映されていない条件がないか確認しましょう。売却を検討しているなら、不動産会社に現地を見てもらい、査定額の根拠を聞くことも有効です。
AI査定額と売出価格と成約価格は役割が違う
不動産の売却では、AI査定額や不動産会社の査定額、売出価格、成約価格など、さまざまな金額が出てきます。それぞれ、意味が異なるため、違いを知っておきましょう。
| 価格の種類 | 何を表すか | 確認するポイント |
| AI査定額 | 物件情報や不動産データから推定した参考価格 | 入力した物件情報や査定の時期 |
| 不動産会社の査定額 | 取引事例や物件の状態などを踏まえた売却予想価格 | 査定の根拠や考慮された条件 |
| 売出価格 | 売主が不動産会社と相談して決める販売価格 | 売却希望時期や周辺の相場 |
| 成約価格 | 売主と買主が合意した実際の取引価格 | 取引時期や物件条件の違い |
例えば、HowMaのAI査定額が4,000万円なのに、近隣の物件が4,500万円で売り出されていたとします。この金額だけを見て、AI査定額が500万円低いとは判断できません。
売出価格は売主が希望する価格であり、実際にその金額で売れるとは限らないためです。同じ地域の物件でも、広さや階数、室内の状態などによって価格は変わります。
HowMaの査定額が適正かどうかを知りたいときは、周辺の売出価格だけでなく、実際に取引された成約価格も参考にしましょう。不動産会社の査定額も売却を保証するものではなく、最終的な成約価格は買主との交渉によって決まります。
※金額は説明のための架空例です。
相場を知る段階と売り出す段階で確認することを変える
まだ売却を決めていないなら、まずはHowMaのAI査定で自宅のおおよその相場を確認してみましょう。今すぐ売る予定がなくても、現在の推定価格を知っておけば、将来の売却について家族と話し合う際にも役立ちます。
売却する時期が決まってきたら、AI査定額だけでなく、物件の状態や希望する売却条件も踏まえて検討することが必要です。室内の傷みやリフォームの状況、いつまでに売りたいのかなどを不動産会社に伝え、売出価格や販売方法について相談しましょう。
その際、HowMaのAI査定額と不動産会社の査定額を比較し、金額に差があれば、その理由を担当者に確認してください。査定額の根拠を聞き、納得したうえで売却を進めることが重要です。
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2. マンションと戸建てと土地でAI査定の精度が変わる理由

AI査定の精度は、マンション・戸建て・土地といった物件の種類によっても異なります。周辺に似た条件の取引事例が多ければ価格を推定しやすくなりますが、取引が少ない地域や個別性の強い物件では、査定額に誤差が生じやすくなることがあります。
ここでは、マンション・戸建て・土地それぞれの特徴と、AI査定の精度に影響する条件を解説します。
マンションは同じ建物の事例と住戸ごとの差を確かめる
マンションは、同じ建物内に売買事例があれば、価格を比較しやすいのが特徴です。所在地や築年数、建物の構造などが共通しているため、価格を推定するうえで参考になる情報が多いといえます。
ただし、同じマンションでも階数や方位、眺望、室内の状態などによって価格は異なります。AI査定額を確認するときは、同じ建物内の成約事例も参考にしながら、自宅との条件の違いを確かめてみましょう。
戸建ては土地と建物の両方を確認する
戸建ての価格は、建物の築年数や延床面積、土地の面積だけでなく、修繕状況や土地の形状、道路との接し方などによっても変わります。同じ築年数の住宅でも、建物の傷み具合や敷地の条件が違えば、売却価格に差が出ることがあります。
戸建てでもAI査定を利用すれば、おおよその売却相場を知ることが可能です。ただし、建物の状態や過去の修繕内容などが、査定額に十分反映されているとは限りません。
売却を検討しているなら、AI査定額を参考にしながら、不動産会社に現地を確認してもらいましょう。その際、修繕履歴や建物の図面などがあれば、あわせて伝えると査定の参考になります。
土地は面積だけでなく形状や道路との関係を見る
土地の価格を左右するのは、面積だけではありません。土地の形状や接道条件、高低差、用途地域なども価格に影響します。例えば、同じ広さでも、整形地と不整形地では建物の配置や土地の使い勝手が異なるため、評価に差が出るケースがみられます。
HowMaのAI査定で土地のおおよその相場を把握できても、個々の土地が持つ条件まで十分に反映されているとは限りません。近隣の取引事例と比較する際も、面積だけでなく、土地の形状や建築に関する制限などに目を向けることが必要です。
より詳しい価格を知りたいときは、土地の図面や測量図などをもとに、不動産会社へ査定を依頼する方法があります。接道状況や土地の利用条件などを確認してもらうことで、AI査定額との違いも把握しやすくなるでしょう。
入力項目にない条件は現地や資料で補う
AI査定で価格が表示されても、物件の状態や個別の条件がすべて反映されているとは限りません。室内の傷みや日当たり、周辺の騒音など、現地でなければわかりにくいこともあります。また、マンションの管理状況や土地の境界などは、資料による確認が必要です。
| 確認したい条件 | AI査定だけでは把握しにくいこと | 用意しておきたい情報・資料 |
| リフォームや設備 | リフォームの内容や施工時期、設備の状態 | 工事の記録、写真、設備の資料 |
| 眺望や周辺環境 | 日当たり、眺望、騒音などの状況 | 現地写真、気になる点のメモ |
| マンションの管理 | 修繕積立金、大規模修繕の予定、管理状況 | 管理規約、長期修繕計画、管理費・修繕積立金の資料 |
| 土地や戸建て | 接道条件、高低差、境界、建物の状態 | 土地・建物の図面、測量図、修繕履歴 |
これらの資料を、最初からすべてそろえる必要はありません。まずはAI査定でおおよその相場を確認し、売却を具体的に検討する段階で、不動産会社に物件の状態や個別の条件を伝えましょう。
なお、リフォームにかけた費用が、そのまま売却価格に上乗せされるわけではありません。工事の内容や買主の希望、周辺の物件との比較によって評価は変わります。
売却前にリフォームを考えているなら、費用に見合う効果が期待できるか、不動産会社に相談してから判断しましょう。
関連記事:買主から値下げ交渉されたらどうする?売主が損をしない7つの判断基準と上手な交渉方法【2026年最新版】
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3. HowMaの査定額が高いとき低いときに確認すること

HowMaの査定額が予想より高かったり、低かったりすることがあります。その理由を知るには、入力した物件情報や周辺の取引状況を確認することが必要です。ここでは、査定額に差が出る理由と、確認しておきたいポイントを解説します。
最初に入力と比較の前提を見直す
HowMaの査定額が予想より高い、または低いと感じたら、まずは登録した物件情報を見直してみましょう。所在地や面積、築年数、物件種別などに誤りがないか確認してください。
次に、何の価格と比較しているのかを確かめましょう。購入時の価格なのか、近隣の売出価格なのか、実際に取引された成約価格なのかによって、金額の意味は異なります。
また、同じ地域の物件でも、広さや築年数、取引時期などが違えば価格に差が出ることがあります。国土交通省の「不動産情報ライブラリ」は、過去の取引価格や成約価格を調べられるので、周辺の相場を確認する際に役立つサイトです。
ただし、掲載されている物件と自宅では条件が異なることもあるため、取引時期や面積、築年数などを確認しながら比較しましょう。
関連記事:今の家の値段はいくら?自宅の価値・価格を調べる方法|AI査定なら1分【2026年最新版】
低く出たときは伝わっていない条件を整理する
HowMaの査定額が思っていたより低かったときは、リフォームや設備交換、室内の維持管理状況など、価格に反映されていない条件がないか確認しましょう。例えば、キッチンや浴室を新しくした、外壁や屋根を修繕したといった内容です。
ただし、リフォームをしたからといって、必ず査定額が高くなるわけではありません。建物の傷みや設備の不具合なども含め、物件の状態を正確に伝えることが重要です。
不動産会社に査定を依頼する際は、工事の内容や時期を伝え、価格にどの程度影響するのか確認してみましょう。AI査定額との違いについても説明を受ければ、査定額が妥当かどうかを判断する材料になります。
高く出たときも販売条件を確かめる
HowMaの査定額が予想より高かったときは、その金額で売れるのではないかと期待する方もいるでしょう。ただし、AI査定額はあくまで推定価格であり、実際の売却価格を保証するものではありません。
売出価格を決める際は、周辺で売り出されている物件の価格や、いつまでに売却したいのかを考える必要があります。例えば、時間をかけて高値での売却を目指すのか、希望する時期までに売ることを優先するのかによって、販売方針は変わります。
不動産会社に相談するときは、査定額の根拠だけでなく、どのような買主を想定しているのか、どのような方法で販売するのかも確認しましょう。売却活動を始めても問い合わせが少ないときに、価格をどう見直すのかまで聞いておくと売却活動を進めるうえで役立ちます。
相談前にこの4点をメモする
不動産会社に相談する前に、次の4点を整理しておくと、HowMaのAI査定額と不動産会社の査定額を比較する際に役立ちます。
- AI査定の結果:査定額を確認した日と、入力した物件情報
- 物件の状態:リフォームや修繕の履歴、設備の不具合など、価格に影響しそうな点
- 売却の希望条件:売却を考えている理由や希望時期。まだ決まっていなくても問題ありません
- 不動産会社への質問:査定の根拠となる取引事例、AI査定額との違い、売却までの期間など
複数の不動産会社に査定を依頼する際も、同じ物件情報や希望条件を伝えておけば、各社の査定額や説明を比較しやすくなります。
売却を検討し、自宅の個別条件まで確かめたい方へ
HowMaのAI査定額を確認したあと、より詳しい価格を知りたいときは、不動産会社に現地査定を依頼する方法があります。室内の状態や土地の条件なども確認してもらい、AI査定額との違いについて説明を受けるとよいでしょう。
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4.開発者取材からわかるHowMaの価格推定の仕組み

査定額の仕組みを知ることは、結果を正しく理解するうえでも役立ちます。ここでは、開発者への取材をもとに、価格推定の仕組みや精度を高めるための工夫をご紹介します。
入力した物件情報を不動産データと照らし合わせる
HowMaのAI査定では、所在地や築年数、面積などの物件情報と、不動産に関するさまざまなデータを使って価格を推定しています。
参考にしているのは、周辺の売買事例だけではありません。賃貸物件の賃料や新築分譲情報、公示地価、地域情報なども活用し、立地や広さ、築年数といった物件の条件を踏まえて相場価格を算出しています。
同じ地域にある住宅でも、築年数や面積が違えば価格は変わるため、物件情報を正しく入力することが重要です。売買契約時の書類や物件概要書などが手元にあれば、確認しながら入力するとよいでしょう。
特に戸建てでは、土地面積と建物の延床面積を取り違えないように注意してください。
比較できるように条件を揃える
広さの異なるマンションを比較するときは、価格の総額だけでなく、1㎡当たりの価格にも注目してみましょう。1㎡当たりの価格を計算すると、面積の違いを考慮しながら比較できます。
例えば、同じエリアにある3つの住戸を比較してみます。
| 住戸 | 面積 | 価格 | 1㎡当たり | 70㎡に換算した価格 |
| A | 70㎡ | 4,200万円 | 60万円 | 4,200万円 |
| B | 60㎡ | 3,660万円 | 61万円 | 4,270万円 |
| C | 80㎡ | 4,640万円 | 58万円 | 4,060万円 |
※金額は説明用の架空例です。70㎡に換算した価格は、1㎡当たりの価格に70を掛けた単純計算であり、HowMaの実際の査定方法を示すものではありません。
価格の総額ではCが最も高いものの、1㎡当たりの価格ではBが最も高くなります。このように、面積をそろえて比較すると、総額だけではわからなかった違いが見えてきます。
ただし、実際の不動産価格は面積だけで決まるわけではありません。築年数や駅からの距離、所在階、方位、マンションの管理状況なども影響します。また、面積が広くなれば、その分だけ価格が比例して高くなるとも限りません。
今回の計算は、あくまで価格を比較するための目安です。AI査定額を確認するときも、面積以外の条件に違いがないか確かめましょう。
取引時点とデータの質を確かめる
不動産の価格は、その時々の市場動向によって変わります。例えば、昨年と今年の取引価格を比較するなら、その間に周辺の相場がどう変化したのかも確認したいポイントです。
古い取引事例ばかりを参考にすると、現在の相場とずれが生じることがありますが、反対に、直近の事例でも件数が少なければ、特定の物件の条件に価格が左右されやすくなります。
不動産評価に関する国際的な専門団体IAAOの基準でも、取引時期や市場の変化を考慮することに加え、データの正確性が重視されています。
また、元のデータに誤りがあったり、必要な情報が不足していたりすれば、AIの査定結果にも影響する可能性があります。大量のデータを扱えるからといって、すべての情報が正確とは限りません。
HowMaの査定額を見るときは、周辺の取引事例とも比べてみましょう。取引時期や築年数、面積などを確認すると、現在の相場とどの程度近いのかを考える手がかりになります。査定額に大きな差があるときは、不動産会社に理由を聞いてみるのもよいでしょう。
開発者が説明するHowMaの価格推定の工夫
HowMaのAI査定では、短時間で価格を算出しながら精度を高めるために、さまざまな工夫が取り入れられています。
弊社でAI価格推定エンジンの企画・開発に携わる不動産鑑定士の横山さんによると、主に次のような仕組みが採用されています。
- 地域ごとの基準価格を用意する:市区町村よりも細かく、価格傾向が似ているエリアごとに基準となる坪単価をあらかじめ算出しています。地域による相場の違いを反映しながら、素早く査定するための工夫です。
- データの誤りや不足を補う:桁数が違うなど明らかに異常な価格データを除外するほか、複数の情報源を比較して入力ミスや欠けている情報を修正・補完しています。
- 新しい取引事例や市場の変化を反映する:新しい情報ほど重視し、古すぎる事例は学習データから除外します。また、過去の取引価格については、その後の市況変化を踏まえて現在の価格に補正しています。

HowMaが短時間で査定額を表示できるのは、こうした準備やデータの更新を行っているためです。
ただし、室内の状態やリフォーム履歴、土地の形状など、AI査定だけでは十分に把握できない条件もあります。査定額を確認するときは、自宅の個別事情がどこまで反映されているかにも目を向けましょう。
関連記事:不動産のAI査定って何?仕組み・精度・限界をAI査定の元祖が徹底的に深ぼってみた
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5.査定の誤差率やMERを見るときに確認したいこと

AI査定の精度を示す誤差率やMERは、数字が小さければよいというものではありません。何の価格と比較したのか、どのような物件を対象に検証したのかによって、数字の意味は変わります。ここでは、誤差率やMERを見る際に確認したいポイントを解説します。
何と比べた誤差なのかを確認する
「誤差率が小さい」と説明されていても、何を基準に計算した数字なのかによって意味は変わります。
そのため、成約価格と比較したのか、売出価格と比較したのか、あるいは不動産会社の査定額と比較したのかを確認することが必要です。比較対象が異なる誤差率を、そのまま並べて精度の優劣を判断することはできません。
例えば、実際の成約価格が4,000万円で、AI査定額が4,200万円だったとします。差額は200万円なので、成約価格を基準とした絶対誤差率は5%です。反対に、AI査定額が3,800万円だったときも、絶対誤差率は同じ5%になります。
| 成約価格 | AI査定額 | 差額 | 絶対誤差率 |
| 4,000万円 | 4,200万円 | +200万円 | 5% |
| 4,000万円 | 3,800万円 | −200万円 | 5% |
※金額は説明用の架空例です。
このように、絶対誤差率が同じ5%でも、査定額が実際の成約価格を上回ることもあれば、下回ることもあります。上振れと下振れの傾向を知るには、誤差の大きさだけでなく、その方向も確認することが必要です。
また、複数の物件の誤差をまとめて評価する指標もあります。AI査定の精度を比較するときは、数字の大きさだけでなく、計算方法や比較対象にも目を向けましょう。
中央値が小さくても全物件の誤差が小さいとは限らない
AI査定の精度を説明する際には、MERなどの指標が使われることがあります。ただし、指標名だけで精度を判断するのではなく、何を基準に、どのように計算した数字なのかを確認することが必要です。
ここでは、成約価格を基準に計算した絶対誤差率の中央値を例に考えてみましょう。
例えば、10件の物件の絶対誤差率が、小さい順に1%、2%、3%、4%、5%、5%、12%、15%、20%、30%だったとします(説明用の架空の数値です)。
この10件の絶対誤差率を集計すると、以下のようになります。
| 指標 | 計算結果 | 読み取れること |
| 絶対誤差率の中央値 | 5% | 中央の2件は、どちらも5% |
| 誤差が10%以内の割合 | 60% | 10件中6件が10%以内 |
| 誤差が10%を超える割合 | 40% | 10件中4件は10%を超える |
| 絶対誤差率の平均 | 9.7% | 10件の絶対誤差率を合計し、件数で割った値 |
中央値は、数値を小さい順に並べたときの中央の値です。今回のように10件あるときは、中央に位置する5番目と6番目の平均を取ります。
この例では中央値が5%ですが、10件のうち4件は誤差が10%を超えています。つまり、中央値が5%だからといって、すべての物件の誤差が5%以内に収まるわけではありません。
中央値は一部の大きな誤差に左右されにくい一方、誤差の大きい物件がどれくらいあるのかまではわかりません。AI査定の精度を見るときは、中央値だけでなく、誤差が一定の範囲に収まった物件の割合なども確認しましょう。
自分の物件に近い条件で検証されているかを見る
全国を対象とした検証で精度が高くても、自宅と同じ地域や物件種別で同じ精度が得られるとは限りません。AI査定の精度を確認するときは、誤差率の数字だけでなく、どのような物件を対象に検証したのかも見ておきましょう。
特に確認したいのは、以下の4点です。
| 確認する項目 | 読みたい情報 |
| 比較対象 | 成約価格、売出価格、不動産会社の査定額のどれを基準にしたか |
| 対象物件 | 地域、マンション・戸建てなどの物件種別、価格帯、検証件数 |
| 検証時期 | いつの物件を対象に、どの時点の情報で査定したか |
| 誤差の分布 | 中央値のほか、一定の誤差以内に収まった割合や大きな誤差の発生状況 |
例えば、マンションを中心に検証した結果を、そのまま戸建ての査定精度に当てはめることはできません。また、マンションであっても、都市部と地方では取引事例の数や物件の条件が異なります。
精度を比較するときは、数字の大小だけでなく、自宅に近い条件で検証された結果なのかを確認することが重要です。詳しい検証条件が公表されていないときは、示された誤差率を参考程度にとどめ、査定額だけで売出価格を決めないようにしましょう。
初めて扱う物件でも当てはまるかを確かめる
AIの学習に使ったデータでは誤差が小さくても、新しい物件を査定すると、同じような精度が出ないことがあります。
そのため、AIの精度を調べる際は、学習に使っていない物件のデータでも、実際の価格に近い金額を算出できるか確認することが必要です。
また、査定時点ではわからなかった情報を検証に使うと、実際よりも精度が高く見えてしまいます。例えば、売却前の価格を推定する検証で、売却後に初めてわかった情報を使ってしまうケースです。
ただし、ここで紹介したのはAIの精度を検証する際の一般的な考え方であり、HowMaの具体的な検証方法を説明したものではありません。
AI査定の精度を比較するときは、学習に使っていない物件でも、どの程度の誤差が出ているのかを確認するとよいでしょう。
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6. HowMaのAI査定とコラボ査定で必要な情報と連絡条件を確認する

HowMaのAI事前査定とコラボ査定では、利用時に必要な情報や不動産会社との連絡方法が異なります。個人情報がどの段階で共有されるのかも確認しておきたいポイントです。ここでは、それぞれの利用条件や注意点について解説します。
HowMaのAI事前査定で必要になる情報
HowMaのAI事前査定は、氏名や電話番号を入力せずに利用できます。ただし、物件の住所や築年数、面積などの情報に加え、査定結果を受け取るためのメールアドレスが必要です。匿名で利用できるからといって、何も登録せずに査定できるわけではありません。
AI事前査定を利用しただけで、不動産会社に個人情報が提供されることはありません。登録後はHowMaのマイページに不動産会社からのオファーが届くことがありますが、この段階でも個人情報は不動産会社に提供されません。
まずは自宅の相場だけを知りたいという方は、AI事前査定から利用するとよいでしょう。登録した情報の取り扱いや利用目的については、HowMaのプライバシーポリシーで確認できます。
コラボ査定へ進むときは連絡条件も確認する
HowMaのコラボ査定では、不動産会社に詳しい査定や売却の提案を依頼できます。AI事前査定と違い、担当する不動産会社に個人情報を提供する必要がありますが、本人の同意なく共有されることはありません。
不動産会社の担当者とは、オンラインチャットでのやり取りも可能です。日中は電話に出られない、できればチャットで連絡を取りたいといった希望があれば、最初に伝えておきましょう。
連絡方法や時間帯についても、担当者と確認しておくと、その後のやり取りがスムーズに行えます。
コラボ査定は無料で利用できますが、実際に売却を依頼するとなれば話は別です。仲介手数料などの費用がかかるため、契約前に金額や支払い条件を確認しておきましょう。
7.査定をコラボ査定での相談につなげる

AI査定で自宅の相場を把握したら、不動産会社の査定額や提案も比較してみましょう。金額だけでなく、その根拠や販売計画を確認することが重要です。ここでは、コラボ査定を利用する際の確認事項や、売却の検討段階に応じた使い方を解説します。
比較するのは査定額とその根拠
不動産会社によって査定額が違っていても、最も高い金額を提示した会社がよいとは限りません。大切なのは、なぜその金額になったのかを確認することです。
査定の参考にした成約事例や、自宅のどのような点を評価したのかを聞いてみましょう。また、売却までにどのくらいの期間を見込んでいるかによっても、価格の考え方は変わってきます。
担当者には、次のような質問をしてみるとよいでしょう。
- 査定額を出す際に、どのような成約事例を参考にしましたか?
- 参考にした物件と自宅では、どのような条件が違いますか?
- この価格で売り出したら、どのくらいの期間で売れると考えていますか?
- 問い合わせや内覧が少ないときは、いつ、どのように販売方法を見直しますか?
- 希望する時期までに売却するには、どのような販売計画が必要ですか?
こうした質問に具体的に答えてくれるかどうかも、不動産会社を選ぶ際の判断材料になります。
HowMaのAI査定額と不動産会社の査定額に差があるときも、金額だけで判断せず、その理由を聞いてみましょう。AI査定を比較の目安にすることで、不動産会社の説明も理解しやすくなります。
関連記事:2025年12月更新|不動産の見積もり(査定)を複数社から一括で取得!売却成功につなげるコツを伝授
今の検討段階に合った使い方を選ぶ
売却する時期が決まっていないなら、まずはAI査定で自宅の相場を調べてみましょう。査定額をもとに家族と話し合ったり、売却するかどうかを考えたりできます。
まだ具体的な相談内容が決まっていない方は、物件の状態や売却の希望条件を整理するところから始めるのもおすすめです。
売却したい時期が決まっている方や、室内の状態なども含めて詳しく査定してほしい方には、コラボ査定が向いています。
AI査定額と不動産会社の査定額に差があるときは、まず入力した物件情報を確認してみてください。そのうえで、価格が違う理由を担当者に尋ねるとよいでしょう。
住み替えを考えている方は、売却後にいくら手元に残るのかも確認しておきたいポイントです。査定額から住宅ローンの残高や仲介手数料などを差し引くと、次の住まいに使える金額が見えてきます。資金計画も含めて、不動産会社に相談してみましょう。
関連記事:2分で分かる!不動産AI査定の正しい理解・使い方と査定結果の解釈・次に取るべき行動【2026年最新版】
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8.HowMaと不動産AI査定の精度についてよくある質問

HowMaのAI査定はどこまで信頼できるのか、誤差率が低ければ正確なのかなど、疑問を持つ方もいるでしょう。ここでは、物件種別による精度の違いや査定額の見方、コラボ査定の利用条件など、よくある質問に回答します。
Q1.HowMaのAI査定はどこまで信頼できますか?
HowMaのAI査定は、自宅の相場を知りたいときや、売却を検討する際の目安として役立ちます。ただし、査定額は予想価格であり、実際にその金額で売れるとは限りません。
室内の傷み具合やリフォーム履歴、土地の形状などは、AI査定では十分に評価できないこともあります。
査定結果を確認する際は、入力情報に誤りがないか確かめ、周辺の取引事例も参考にしましょう。売却を具体的に考え始めたら、不動産会社にも査定を依頼し、価格の違いやその理由を確認するとよいでしょう。
Q2.誤差率が低ければ自宅も正確に査定できますか?
誤差率が低くても、自宅の査定額が実際の売却価格に近いとは限りません。公表されている誤差率は、検証対象となった物件のデータをもとに算出したもので、すべての物件に当てはまるわけではないからです。
誤差率を比較する際は、基準となる価格や対象地域、物件種別、検証期間、件数を確認しましょう。中央値が小さくても、一部の物件では大きな誤差が出ることもあります。自宅と条件の近い物件が検証対象に含まれているかも確認が必要です。
Q3.AI査定サービスの精度を比較するときは何を見ればよいですか?
AI査定サービスの精度を比較するときは、何の価格を基準に誤差を計算しているかを確認しましょう。成約価格と比較した数字なのか、売出価格や不動産会社の査定額と比較した数字なのかによって、意味が異なります。
また、誤差率の計算方法や対象地域、物件種別、検証期間、件数も確認が必要です。検証条件が違えば、数字だけで精度を比較することはできません。査定の仕組みや利用目的も踏まえ、誤差率の大小だけで優劣を判断しないことが重要です。
Q4.マンションと戸建てと土地では精度が違いますか?
AI査定の精度は、物件の種類や取引事例の数によって異なります。特に都市部のマンションは、同じ建物内などに比較できる事例が多く、価格を推定しやすい傾向があります。
一方、戸建てや土地は、建物の状態や土地の形状、接道状況など、個別の条件が価格に影響します。
なお、HowMaは国内の住宅用区分マンション・戸建て・土地が査定対象で、一棟マンションや事業用不動産などは対象外です。
Q5.HowMaの査定額が高いときや低いときはどこを確認しますか?
HowMaの査定額が予想より高い、または低いと感じたら、まずは入力した住所や築年数、面積などに誤りがないか確認しましょう。また、比較している価格が売出価格なのか、実際の成約価格なのかによっても見方は変わります。
リフォーム履歴や室内の状態、土地の形状などは、AI査定に十分反映されないことがあります。売却を考えているなら、こうした情報や希望時期を不動産会社に伝え、査定額との違いやその理由を聞いてみましょう。
Q6.不動産会社の査定と違ったらどちらを信じればよいですか?
AI査定と不動産会社の査定で金額が違っても、どちらか一方が正しいと判断することはできません。まずは査定時期や物件の条件を確認し、価格差が生じた理由を聞いてみましょう。
不動産会社の査定では、周辺の取引事例に加え、室内の状態や想定する売却期間なども考慮されます。担当者に査定額の根拠を説明してもらい、AI査定額と比較するとよいでしょう。
なお、不動産会社の査定額も、その金額で売れることを保証するものではありません。
Q7.リフォームしたのに価格が低いのはなぜですか?
HowMaのAI査定では、リフォームの内容や室内の状態が査定額に十分反映されていない可能性があります。また、リフォームにかけた費用が、そのまま売却価格に上乗せされるわけではありません。
査定額に納得できないときは、工事の時期や内容、費用がわかる資料や写真を用意し、不動産会社に相談してみましょう。周辺の成約事例と比較しながら、リフォームが査定額にどの程度影響するのか確認します。
Q8.HowMaのAI査定は無料ですか?電話番号は必要ですか?
HowMaのAI事前査定は無料で利用でき、氏名や電話番号の入力も不要です。ただし、査定する物件の情報と、結果を受け取るためのメールアドレスは登録する必要があります。
コラボ査定も無料ですが、不動産会社に詳しい査定を依頼する際は、本人の同意を得たうえで個人情報が共有されます。その後は担当者とのやり取りも始まるため、連絡方法などを事前に確認しておくとよいでしょう。
Q9.査定の価格が更新されたら売り時ということですか
AI査定額が更新されたからといって、売り時になったわけではありません。HowMaでは毎週価格を再計算しており、周辺の取引状況や不動産市場の動き、AIの計算方法の変更などによって査定額が変わることがあります。
査定額が上がっても、すぐに売却を決める必要はありません。周辺の成約状況や売出物件の価格を確認し、希望する売却時期や住み替えの予定なども踏まえて判断しましょう。
Q10.売却を決めていなくても利用してよいですか
はい。HowMaのAI事前査定は、売却を決めていなくても利用できます。自宅の相場を知りたい方や、将来の売却を考えている方にも役立つサービスです。
すぐに売却する予定がなければ、まずはAI査定で今の相場を調べ、家族で話し合う際の参考にするとよいでしょう。
売却について詳しく相談したくなったら、コラボ査定も利用できます。コラボ査定を受けても、必ず売却する必要はありません。
9.まとめ:HowMaの査定結果を自宅の売却判断に役立てる

HowMaのAI査定では、自宅のおおよその相場を調べることが可能です。ただし、査定額と実際の売却価格が同じになるとは限りません。査定結果を確認するときは、周辺の取引事例や自宅の条件も合わせて見ておきましょう。
特に、室内の状態やリフォーム履歴、土地の形状などは、AI査定に十分反映されないことがあります。売却を考え始めたら、不動産会社にも査定を依頼し、金額の違いやその理由を確認しておくとよいでしょう。
希望する時期に売却できそうか、どのように販売を進めるのかも聞いておきたいポイントです。
HowMaなら、無料のAI事前査定で自宅の相場を調べ、さらに詳しく知りたいときはコラボ査定で不動産会社の提案を比較できます。売却するかどうか迷っている方も、まずはHowMaで自宅の相場を調べてみてはいかがでしょうか。
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