淡路島にある両親の家を売却した、加本 健三郎様(仮名)。ご自身は別の場所に家を構え、両親が亡くなった後の実家には住む人がいませんでした。それでも、家が傷まないように通って掃除をし、電気や水道の契約も続けていたといいます。
最初に受けた買取の提示は、35万円。それに対して、地元の不動産会社からは約500万円で売り出す提案がありました。
さらに、土地の一部が登記上は農地のままだったことも分かりました。450万円で売れるまでの経緯と、HowMaで見た価格情報への率直な感想を伺いました。
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【この記事で見えたポイント3つ】
- 買取の提示額と売り出しの価格は大きく違った:大阪の会社の買取提示は35万円。地元の不動産会社に仲介を任せて490万円で売り出し、残った家財を買い手が片づける形で、450万円で合意した。
- 登記上の農地は、売る前に宅地へ:宅地として使ってきた土地の一部が、登記上は農地のままだと判明。手続きを済ませてから、売却の話を本格的に進めた。
- 建て替えが難しくても、買い手は現れた:家の前の道の条件で建て替えは難しいと言われていたが、商店街に近い街なかの家を、リフォームして住む若いご夫婦が購入した。
売主様プロフィールと売却の概要
| 項目 | 内容 |
| お名前 | 加本 健三郎様(仮名) |
| ご年齢 | 70代前半 |
| 物件のエリア | 兵庫県・淡路島 |
| 物件種別 | 戸建て・土地(両親が住んでいた実家) |
| 売却価格 | 450万円 |
| 売却方法 | 不動産会社の仲介による売却 |
| 売却理由 | 住む人のいない実家の管理を続ける負担があったため |
両親が亡くなり、住む人のいない実家を売ることに

ーー今回、売却されたのはどのような家ですか?
加本様:淡路島にある、両親が住んでいた家です。土地は先祖代々のもので、祖父が住んでいたのと同じ敷地に、父が自分の家を建てました。両親が亡くなってからは、誰も住んでいません。私には今住んでいる家があり、淡路島へ戻って住む予定もありませんでした。
ーー空き家になってからは、どのように管理されていましたか?
加本様:放っておくと家が傷むばかりなので、年に何回か帰って掃除をし、周りもきれいにしていました。帰ったときにテレビも見たいので電気は止めず、水道もそのままにしていました。そこに固定資産税も入ってきますから、年間でみるとかなりかかっていました。通うのも大変で、思い切って買ってくれるところはないかと探し始めました。
35万円の買取提示を断り、地元の会社と売り出しへ

ーー売却先は、どのように探されましたか?
加本様:HowMaなどのサイトに登録したら、6社も7社も不動産会社から連絡が来ました。ほとんどが淡路島の会社でしたが、大阪の会社の方もわざわざ家を見に来てくれて、「売り出すより、うちで買い取りましょうか」と言ってくれたんです。ただ、提示されたのは35万円。それでは安すぎると思って、いったん断りました。
ーーその後、売り出しを任せられる会社が見つかったのですね。
加本様:はい。条件が難しくて売れないのではないかと、断られた会社もありました。そのなかで、地元の不動産会社が相談に乗ってくれたんです。「500万円ぐらいからなら売れるかもしれないので、任せてもらえますか」と。35万円の買取とはずいぶん違うので、その会社に仲介をお願いしました。
ーー家には、売り出すうえで気になる条件もありましたか?
加本様:街の真ん中で商店街も近く、場所はとてもいいんです。ただ、家の前の道の条件から、取り壊して新しく建てるのは難しいと言われていました。リフォームならできますが、それでは買いたい方もだいぶ減るだろうと感じていました。
土地の一部が登記上は農地。売却前に調べて手続き
ーー売却を進める中で、土地について分かったことはありますか?
加本様:土地の一部が、登記上は農地のままだったんです。実際に畑にしていたわけではなく、元々は宅地として使っていました。そんなことは私も初めて知りましたし、父も知らなかったと思います。最初に35万円の買取を提示した大阪の会社の方が、「農地のままでは簡単には売れないので、先に整えてはどうですか」と言って、農業委員会などに確認し、必要な書類を調べてくれました。結局、買取はお断りしましたが、あの方は親身になってよく世話をしてくれる、いい方でした。
ーー手続きは、ご自身でも進められたのですか?
加本様:はい。調べてもらった書類を持って、私も窓口へ行きました。1か月ほどして手続きが済んだと連絡があり、そこから不動産会社と本格的に売却の話を進めました。土地がどういう状態になっているかを先に調べておかないと、売ることはできないと思いました。
買い手が見つかり、490万円から450万円で合意

ーー最終的には、どのような方が購入されたのでしょうか?
加本様:同じ島内に住む、30代ぐらいの若いご夫婦です。不動産会社から「買いたい方がいる」と連絡をもらいました。家をリフォームして住むと聞いています。運よく、タイミングが合ったのだと思います。
ーー価格はどのように決まりましたか?
加本様:不動産会社からは500万円ぐらいという話でしたが、少し下げて490万円から売り出しました。そこへ買い手の方から、もう少し下げられないかという話があったんです。家財は布団や大きなものなど、私もかなり処分しましたが、まだ残っているものがありました。それを買い手の方が片づけることも含めて、490万円から40万円下げた450万円で話を決めました。
ーー40万円の値下げを受け入れたのは、なぜですか?
加本様:私も早く売りたかったですし、そこで売らなければ、次にいつ買う方が現れるか分かりません。だから、そこで決めました。
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HowMaは売り方を探す入口に。価格の表示は売り出し時のデータと聞いて納得
ーーHowMaは、どのようなきっかけで使われましたか?
加本様:スマートフォンで「不動産売却」と調べたら、いろいろなサイトが出てきて、その中の一つがHowMaでした。ほかのサイトも見ながら、売る方法を探して、連絡をくれたところと話を進めていきました。
ーー最終的に売却をお願いした不動産会社とは、HowMaを通じて出会われたのでしょうか?
加本様:はっきりとは覚えていません。ただ、自分から不動産会社に出向いたことはなくて、連絡が来たのは全部、ネットで登録したあとでした。その中の1社ですから、多分HowMaのつながりだと思います。
ーーHowMaで見た価格の情報は、どう受け止めましたか?
加本様:近所の物件が700万円、800万円で取引されているように出ていましたが、「そんなわけはない」と思いました。実際に不動産会社に調べてもらうと、500万円ぐらいから売り出すほうがいいという話でした。もっと高い値段をつけていたら、買う方は現れなかったと思います。
ーーHowMaで表示しているのは、売り出し時の価格のデータなんです。近所の物件も、そこから値引き交渉があって、実際には500万円ぐらいで決まっているのだと思います。
加本様:なるほど、そういうことなら納得です。まあ、私の場合は不動産会社の提案に沿った売値で売り出したので、スムーズに売れたのかもしれません。結果、良かったです。
土地を整え、買い手と出会えた。売却を終えて「すっきりしました」

ーー売却活動を振り返って、反省していることはありますか?
加本様:反省はあまり思いつかないですね。良かったとしか思っていません。
ーーこれから実家の売却を考える方に、伝えたいことはありますか?
加本様:相続した土地が今どうなっているか、まず調べておくことですね。私の場合も、親から相続した土地に、調べてみて初めて分かることがありました。そこを整えないと売れません。きちんと整理すれば売れるのに、ほったらかしにしている人も多いと思いますよ。
ーー売却がうまくいった理由は、何だと思いますか?
加本様:タイミングとご縁、その二つです。買取をお断りした会社の方が登記のことを調べてくれたのも、買いたい方とうまく出会えたのも、ご縁だったと思います。土地のことを整えてからは、とんとん拍子に進みました。ちゃんと売れて、すっきりしました
【まとめ】実家の売却は、提示額だけで決めず、売り方と土地の状態を確かめる
加本様は、35万円の買取提示で手放さず、売り出しを提案した地元の会社に仲介を任せ、450万円で売却しました。その間には、登記上の農地の手続きや、残った家財の扱いもありました。実家の売却を考えるときは、次の4点を確認しておきましょう。
- 買取と売り出しの違い:買取の提示額と、仲介で売り出す価格は大きく違うことがある。1社の提示だけで決めない
- 土地の登記:相続した土地の一部が、登記上は農地のままになっていることがある。売り出す前に調べ、必要なら手続きを済ませる
- 建て替えの条件:家の前の道の条件によっては建て替えが難しく、買い手が限られることがある。あらかじめ不動産会社に聞いておく
- 価格情報の見方:周辺の価格として表示されるのは売り出し時の価格で、実際はそこから下がって決まることもある。不動産会社の見立てと照らし合わせる
金額の数字だけにとらわれず、売り方と物件の条件を一つずつ整えていくことが、納得のいく売却につながります。
HowMaのAI査定では、売却を考えている家の推定価格を確認できます。表示された額は売却価格の約束ではありません。不動産会社の提案と比べる最初の材料として、今の価格の目安を確かめてみませんか。
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