「もう、愛媛に戻ることはないな」
香川県高松市での新たな生活。新天地での決意とともに、毛山様が向き合ったのは、遠く離れた愛媛県松山市に残したままの、かつての我が家の存在でした。
仕事や子育てに追われ、頻繁に帰ることもできない。土地勘も相場感も、すでに分からない。
そんな「遠方にある実家の売却」というハンデの中で、毛山さんはAI査定をきっかけに一括査定を利用し、6社の不動産会社を比較。
そして、査定額の高さではなく熱意でパートナーを選ぶという判断が、結果的に「値下げなし・半年でのスピード売却」につながりました。
AI査定価格に惑わされず、数字の奥にある、人の本気を見抜いた毛山さんの売却ストーリーから、これからの時代の「賢い売り方」が見えてきます。
- 1 【この記事で見えたポイント3つ】
- 2 売主様プロフィールと売却の概要
- 3 香川での新生活。愛媛に残した「家」との決別
- 4 過去の経験から「一社だけは危ない」。複数比較で見えた活路
- 5 AI査定は2,700万!?高すぎる数字と、リアルな査定額の狭間で
- 6 「熱意」で選んだ3社。限られた時間での集中査定にAI査定の「基準感」が役に立った
- 7 値下げなし、1ヶ月でスピード成約へ。当時の四国地方の売却ブームの波に乗る
- 8 「遠方の不動産売却」を支えたのは「HowMa」のチャット機能と、オンラインでのやりとりで垣間見える「プロ」の視点
- 9 満足度は70点。AI査定の「伸びしろ」に期待
- 10 まとめ:成功の鍵は「AIとプロを当たり前に使いこなす自分の目」。新時代の売却術はAIの活用が必須
【この記事で見えたポイント3つ】
- 「熱意」こそが最大の判断基準:査定額の高さや会社の知名度ではなく、担当者の具体的な提案や姿勢から「売るための本気度」を見抜き、信頼できるパートナーを選んだ。
- AI査定は「きっかけ」と割り切る:AI査定額と現実の価格との乖離を冷静に受け止め、あくまで売却活動を始める「きっかけ」として活用。大いに参考にはしつつも、依存しない。
- 遠方でも主体的に動く:限られた時間の中で複数社の訪問査定を同日に設定。自らもHowMaや各種サイトで周辺相場を徹底的にリサーチし、不動産会社任せにしない姿勢が成功を呼んだ。
売主様プロフィールと売却の概要
| お名前 | 毛山様 |
| ご年齢 | 30代後半 |
| 物件のエリア | 愛媛県松山市 |
| 物件種別 | 3LDKマンション |
| 成約価格 | 1,980万円 |
| 売却期間 | 約6ヶ月(媒介契約から売却完了まで) |
| 売却理由 | 転居に伴い、不要になったため |
香川での新生活。愛媛に残した「家」との決別
ーー本日はお忙しい中ありがとうございます。まず、毛山様のご家族について教えていただけますでしょうか?
毛山様:はい。子どもが2人、3歳と1歳の子がいます。
ーー今回ご売却されたのは愛媛県松山市の物件ですね。いつ頃購入されたのでしょうか?
毛山様:購入時期は、2014年の10月です。前の結婚の時に購入した物件ですね。
ーーなるほど。それから約9年後の2023年2月にHowMaにご登録いただいています。この時には、すでに香川県にお住まいだったのですか?
毛山様:はい、もう引っ越しています。香川の高松にいるので。
ーー転勤か何かで?
毛山様:ええ。転勤で高松に来て、こちらの方でまた結婚することになったので、そのままこちらに定住することにしました。なので、もう愛媛に戻ることはないな、ということで、物件の売却を進めていました。
過去の経験から「一社だけは危ない」。複数比較で見えた活路
ーー売却を決意され、まず何から始められましたか?
毛山様:元々、別のマンションを売却した時に仲介していただいた不動産屋さんに、まず連絡して話してたんですけど…。
ーー売却のご経験は、以前にもあったのですね。
毛山様:そうですね。相続した物件を売ったりとかで。なので、今回が初めてではないです。その時の不動産屋さんに相談したんですが、思った値段にならなかったんですわ。思ったより、評価が低かったんで。それで、ちょっと他の会社さんの話も聞きたいな、と。いろんな方の、いいところも聞いてみたいなと思いまして。
ーーそれで、一括査定サイトを使ってみたのですか?
毛山様:はい。インターネットで「不動産売却」とかで検索して、多分上位に出てきたHowMaさんを見つけました。他の比較サイトとかは特には見てないですね。最初に目についたのが、HowMaさんだったので。
ーーHowMaを選ばれた決め手はありましたか?
毛山様:AI査定があったことが、良かったですね。
AI査定は2,700万!?高すぎる数字と、リアルな査定額の狭間で
ーー実際にAI査定の価格をご覧になって、いかがでしたか?
毛山様:AI査定は、だいぶ上でしたね。2,700万円とか出てましたよね。
ーーええ、確かに高めの金額が出ていました。
毛山様:だから、結局いろんなとこの話を聞いて、かけ離れてるな、とは思いました(笑)。300万とか、そういうレベルじゃなく、1,000万ぐらい離れてましたからね。
ーー他の不動産会社さんの査定は、どのくらいの価格帯が多かったのですか?
毛山様:だいたい1,800万円から1,950万円ぐらいかな。そのぐらいの会社さんが多かったです。
ーーなるほど。AI査定はあくまで「とっかかり」として、そこからリアルな情報を集めていった、という感じですね。
毛山様:そうですね。とっかかりとしては、具体的な金額がある程度ぱっと出てくれるっていうのは、いいかなと思いますね。
「熱意」で選んだ3社。限られた時間での集中査定にAI査定の「基準感」が役に立った
ーー2023年6月に、4社の不動産会社に一括査定を依頼されていますね。
毛山様:はい。僕は基本、香川にいるので、愛媛に帰れるタイミングと、不動産屋さんとのスケジュールが合うタイミングがそこだったかなっていうとこですね。頻繁には帰れなかったので、同じ日に来れるだけの業者さんに来ていただいて。
ーーHowMa経由の4社以外に、ご自身で探された会社もいらっしゃったのですか?
毛山様:そうですね、もうせっかくなんでと思って。ネットで調べて、近所の不動産会社さんにも何社か電話させてもらって、一緒に来てもらいました。時間をずらして。
ーー最終的に、訪問査定には何社来られたのですか?
毛山様:全部で6社ぐらいかな。
ーー6社ですか!1日で6社は大変でしたね。その中から、どのようにして媒介契約を結ぶ会社を絞り込んだのでしょうか?
毛山様:最終的には3社ぐらいだったですかね。その、査定額があまりにもかけ離れたところとか…。
ーーかけ離れている、というのは?
毛山様:はい、AI査定額からあまりにも離れているところは、ちょっと外しましたね。あとは、話してて、スムーズにいきそうな感じがなかったところとかは、もうちょっと遠慮させていただいて。
ーーなるほど、金額の妥当性と、コミュニケーションの円滑さ、ですね。
毛山様:そうですね。そして1番は、熱意があるところを選ばせていただきましたね。「もうちょっといけるかもしれんので、もう少し上げてから出してみようか」っていう提案に、すごく引っかかってくれたんで。
値下げなし、1ヶ月でスピード成約へ。当時の四国地方の売却ブームの波に乗る
ーー3社と媒介契約を結ばれたのが7月頃。そこから売却まではスムーズに進みましたか?
毛山様:そうですね。売り出しは1,980万円で始めました。
ーー不動産会社さんの査定額の上限に近い、強気の価格設定ですね。
毛山様:ええ。そのままの金額でいけましたね。値下げは一回もせず、はい。
ーーそれはすごいですね!
毛山様:10月ぐらいにはもう、めどが立ってた気はするんですよね。契約自体は12月になりましたけど、話自体はちょこちょこ進めていきよったんで。
ーー内覧は何組くらいいらっしゃったのですか?
毛山様:何人かまでは覚えてないんですけど、3組か4組はいらっしゃったかなと。
ーー値下げなしで成約できた一番の要因は、何だったとお考えですか?
毛山様:不動産屋さんからは、「もうちょっと早く売り出してたら、もっと高く売れてたね」っていう話はされましたね。マンションの売却ブームだった時期が、ちょっと前ぐらいにあったみたいで。そこで売ってたら、もう2,000万円台では売れてたかもしれないな、と。
ーーそれでも、値下げなしで約半年での売却ですから、非常に良いタイミングだったのですね。
毛山様:そうですね。購入価格が1,950万円だったんで、なんやかんや手数料とか引いたら、ほぼ変わらず、30万円アップぐらいで売れてるんで。賃貸に出して滞納されるよりは、全然良かったかなと。諸々の手数料ぐらいで済んだんで、かなりそういう意味ではプラスでした。
「遠方の不動産売却」を支えたのは「HowMa」のチャット機能と、オンラインでのやりとりで垣間見える「プロ」の視点
ーー今回の売却活動全体を通して、特に大変だった点はどこでしたか?
毛山様:やはり、年間維持費はかかるので、その辺がね、こっちの負担になってくるので、早く解消したいな、という気持ちはありました。1ヶ月でももちろん早ければ早い方がいい、と。
ーー香川にいながらの売却活動で、不動産会社さんとのやり取りはどのように?
毛山様:決まってからはもう頻繁だったんですけど、最初は週1から2週に1回ぐらいでしたかね。
HowMaさんのメッセージ機能か、直接のやり取りもありましたかね。
ーーHowMaのチャット機能は、実際に使ってみていかがでしたか?
毛山様:そうですね、サイト内でチャットできるのは便利でしたね。使いやすかったです。画像のアップロードとかも、特に迷いはしなかったかな。
ーー遠方の不動産売却だからこそ、オンラインで完結できる部分が多かったのはメリットでしたか?
毛山様:そうですね。ネット上に強い業者さんが多分HowMaに登録されてると思うんで。日曜日だけの業者さんよりは、そういうのもあって余計にわかりやすかったかなと。直接行かなくても、ある程度までは進めてくれるとか。
満足度は70点。AI査定の「伸びしろ」に期待
ーー今回、HowMaをご利用いただいての満足度を点数で表すと、100点満点中何点くらいでしょうか?
毛山様:そうですね、70点ぐらいかな。
ーー70点、ありがとうございます。まず、評価いただけた点はどこでしたか?
毛山様:売却に決まったっていうのももちろんありますし、あとはそうですね、HowMaさん経由のメッセージのやり取りもスムーズにいったんで、その辺は全然問題なかったですね。
ーーもし次回、不動産を売却される機会があれば、またHowMaを使ってみたいと思われますか?
毛山様:そうですね。まとめて査定に申し込めるのは便利は便利なんで。本当に1社だけ聞いたんじゃ、本当の不動産の価値がわからなくなるし、買主とも出会うチャンスも減るので。複数社に依頼できるっていうのは、一番のメリットかなと思います。
ーー本日は、ご自身の体験に基づいた貴重なお話をありがとうございました。
まとめ:成功の鍵は「AIとプロを当たり前に使いこなす自分の目」。新時代の売却術はAIの活用が必須
毛山さんの体験は、AIで価格が簡単に出る時代でも、最後に売却を決めるのは「AI査定価格を読み解く力」と「取引担当者の信頼」だということを教えてくれます。
遠方の不動産売却という制約の中でも、複数の会社を比較し、担当者の熱意と誠実さを見極める。
その主体的な姿勢こそが、「値下げなし」「AI査定を超える価格」での売却を実現させました。
AI査定の最大の価値は「まず相場観を知る」ことで正しい判断ができることです。
もし今、離れた場所に残る家や、売却を迷っている物件があるなら、まずはAI査定で「今の相場」を知ることから始めてみてください。そこから、あなた自身の正しい選択がきっと見えてくるはずです。