親族が集まる年末年始に「あの土地、どうしようか」と話題に上がったのは、亡くなった妻の祖父が所有していた土地でした。
しかし誰もその土地を訪れたことがなく、どんな場所なのか、どのような価値があるのか、全く手がかりがない。遠方に住む親族にとって「見えない資産」であり、重大な課題でもありました。
一括査定で「対応会社なし」と断られた絶望を変えたのはHowMaのAI査定。地方や相続で売れない土地でも、納得して売却できた唯一の実例を紹介します。
手探りで始まった売却活動のリアルな道のりを詳しく伺いました。
【この記事で見えたポイント3つ】
- 対応可能な会社がある:他のサイトで断られたエリアでも、対応可能な不動産会社を見つけることができた。
- AI査定が「交渉の拠り所」:相場感がわかり、不動産会社の言い値に惑わされない基準を持てた。
- 遠方の土地売却という課題解決:住まいから遠く、土地勘も情報もない不利な状況でも、AI査定を戦略的に活用することで、売却への道筋を見つけられた。
売主様プロフィールと売却の概要
| お名前 | 本間 圭祐様 |
| ご年齢 | 40代前半 |
| 物件のエリア | 茨城県常陸大宮市 |
| 物件種別 | 土地 |
| 成約価格 | 100万円 |
| 売却期間 | 10ヶ月 |
| 売却理由 | 義理の祖父から相続した、不要な土地の整理のため |
相続で引き継いだ、遠方の土地の悩み「誰も土地の実態を知らなかった」
ーー本日はお忙しい中ありがとうございます。家族構成を教えていただけますか?
本間様:はい、妻と13歳と11歳の子どもの4人家族です。
ーー今回ご売却されたのは茨城県の土地とのことですが、どのような経緯で所有されることになったのでしょうか?
本間様:私の義理の祖父が購入した土地になります。聞いた話によると、個人的に「この土地を買わないか」と声をかけられて購入したようです。
ーー今回、売却に至ったのは、お祖父様が亡くなられたことがきっかけですか?
本間様:そうですね。それもありますし、親族で「不要な土地を整理しよう」という話になったのが直接のきっかけです。
祖父が亡くなってから1〜2年ほど経っていましたが、特に意図して時間を空けていたわけではなく、どうやって売却するかを検討しているうちにそのくらいの時間が経っていました。相続自体はスムーズに進みました。
一括査定で「対応会社なし」からの逆転劇、たどり着いたのがHowMa
ーー売却を決意されて、まず何をされましたか?
本間様:まず、売却に関する知識が全くなかったので、インターネットで売却方法を調べることから始めました。Googleで「土地売却」や「一括査定」といったキーワードで検索したと思います。
ーー最初から一括査定サイトを利用しようとお考えだったのですね。
本間様:はい。少ない数の不動産会社さんだけだと、提示された査定額が適正かどうかわからないと思いました。できるだけ多くの会社に査定してもらって、いろんな価格が出てくる中で、そこで相場観を捉えられるかなと思っていました。
ーーいくつかのサイトを試された中で、HowMaをご利用いただいた経緯を教えてください。
本間様:Google検索で上位の方にあるということは、多くの人が見ているということかなと思って、上位の中の3サイトほどを選んで登録したと記憶してます。
実は、他の大手一括査定サイトにもいくつか登録したのですが、「そのエリアに対応できる不動産会社がありません」と、ほとんどのサイトで断られてしまったんです。
ーー「対応できる会社がない」という通知が来た時の、率直なお気持ちは?
本間様:そういったサイトであれば、何かしらその取り扱ってるような会社が複数社あるんじゃないかなと思ってたんで、取り扱い会社がすごく少ないということに、とても意外性を感じたというところですかね。はい。
その地域によって、全然扱ってくれる会社さんがないっていうのが、事前にわかってたら、より助かった気がしますね。都市部でないとそういうことになるんだ、ということを初めて知りました。
最後の砦、HowMaが紹介した会社、親族が見つけた会社
ーー他のサイトで断られ続ける中、HowMaをご利用いただいた経緯を教えてください。
本間様:そういった状況の中、唯一HowMaさんだけが、この土地を扱える不動産会社を見つけて、見積もりを出してくれたんです。
ーーまさに、最後の砦だったわけですね。
本間様:はい。HowMaさんだけで見つかって、他では全く見つからなかったってことだと思います。なので、本当に助かりました。
ーー実際に査定を依頼されたのは2024年の1月8日、お正月明けのタイミングですね。
本間様:そうですね。年末年始ということもあって、ご親族が集まることで、そういう話題が上ったので、この時期だったと思います。じゃあ売ろう、と合意が取れた上で、じゃあ一括査定を使ってみよう、という流れでした。
ーーご親族で手分けして、売却活動を進められていたそうですね。
本間様:はい。年末に話が出た後、私とは別に、他の親族も個人的に不動産会社に相談したりしていました。皆さんで手分けをして、色んなところにお問い合わせしてみよう、みたいな感じでしたね。
ーー遠方の土地ということで、ご苦労も多かったのではないでしょうか?
本間様:そうですね。親族の誰もが、その土地に住んでいるわけではなかったので、そもそもどんな場所で、どんな土地なのかを誰も正確に把握していませんでした。祖父がなぜ住居地から遠いこの土地を買ったのかもわからず…。それが今回の売却活動で一番の障害だったかもしれません。
隣地所有者への直接アプローチで成約
ーー最終的に、売却はどのように進んだのでしょうか?
本間様:最終的に仲介をお願いしたのは、HowMaさん経由ではなく、親族が見つけてきた別の不動産会社さんでした。色々手分けして問い合わせしたけれど、意外と対応できる会社さんがいらっしゃらなくて。
その不動産会社さんは、広く買主を募集するというよりは、その土地を買ってくれそうなところに直接、個別訪問してくれたんです。そして土地の隣にお住まいの方と話がまとまり、売却できたというふうに聞いています。
ーーなるほど。売り出し価格は設定せずに、交渉で決められたのですね。
本間様:はい。不動産会社さんから「この金額なら買いたいという方がいます」っていう電話が来たので、特に「いくらで売り出す」ということはしていません。最終的には100万円で売却できました。
AI査定額と実売価格の乖離をどう受け止めた?それでも「AI査定が有意義だった」理由
ーーHowMaのAI査定はご覧になりましたか?
本間様:はい、見ました。正直なところ、ちょっと高すぎる金額が出てた気がします。確か、AI査定で出た金額は500万くらいだったと記憶しています。
ーーかなり大きな差があったのですね。その点についてはいかがでしたか?
本間様:はい。ただ、それでも、AI査定は私たちにとっては非常に有意義でした。というのも、親族が見つけてきた不動産会社から提示された売却額が、あまりにも低いのではないか、という判断ができたからです。
査定を聞いて、AI査定の金額と比べてあまりにも低い金額じゃないかと。その基準がなければ、不動産会社の言い値で売却することに、ずっとモヤモヤしていたかもしれません。
HowMaへの評価と、今後の不動産売却への考え
ーー今回、HowMaをご利用いただいての満足度はいかがでしたか?
本間様:40点くらいでしょうか。他のサイトでは見つけられなかった不動産会社さんを1社でも紹介していただけた、という点は非常に良かったです。
ただその一方、この金額では誰も買わないだろう、という金額だったこともあります。そして、やはりAI査定額と実際の売却価格の乖離が大きかったところですね。
編集者注:取引数が少ない地方エリアや、特徴を数値化しづらい土地では、AI査定でピタリと当てることは至難の業です。(詳しくはAI査定の仕組みの解説をご覧ください)
ーーAI査定の金額が、もう少し現実に近い価格であれば、より満足度も高まった、ということですね。
本間様:そうですね。あとは実際にそこにお客さんがどれだけ付くのかは未知数でしたけども、それによって100点に近づいていくとは思いますね。
ーーもし、昨年の1月に戻れるとしたら、「もっとこうすれば良かった」と思う点はありますか?
本間様:そうですね。今、そういったサイトがたくさんあるっていうふうに聞いてて、親族が見つけてきた会社は一応その土地を取り扱ってはいたので。もしかしたら、もっと粘り強くいろんなサイトにアクセスしていたら、もっと取り扱ってくれる会社があったんじゃないかなと。もう一回やり直せるなら、もっと探してみてもよかったかなと思いますね。
ーー今後、ご自宅など別の物件を売却する機会があれば、またHowMaを使いたいと思われますか?
本間様:はい。土地ではなく、都市部のマンションなどであれば、また使ってみたいと思います。
ーー不動産売却を経験されて、改めてどのように会社を選びたいとお考えですか?
本間様:もし次があるなら、一括査定サイトで10社くらいに査定してもらい、その中から3社ほどに絞って訪問査定をお願いするのが良いかな、と思っています。
絞り込む基準は、やはり査定金額ですね。高すぎず、低すぎず、不自然ではない価格帯を提示してくれる会社の中から、できるだけ高く売ってくれそうなところを選びたいです。会社の規模や営業担当者との相性も気にはなりますが、最優先はやはり金額感ですね。
高すぎても、それで売れない金額を提示されて、後々どんどん下がっていっちゃ仕方がないので。その不自然じゃない価格帯に入ってるっていうこと、売るわけなので、できるだけ高く出たらいいなと思っているので。そのあたりのバランスで決めるのがいいかなと思ってます。
ーー本日は貴重なお話をありがとうございました。
「売れない土地は存在しない」田舎の土地売却で成功するポイント
本間様の売却体験は、不動産会社も購入希望者も少ない地方の土地売却において、AI査定が果たす役割の重要性を示しています。お話を伺って成功のポイントは2つありました。
- 売却価格よりもまず、不動産会社と繋がることが重要
- 不動産会社との交渉前に客観的なデータを把握
「対応できる会社がいない」、この一言は売却活動のスタートラインにすら立てないという絶望的な状況です。しかしHowMaは、取扱い可能な不動産会社を紹介し、売却への希望を繋ぎました。
これは、全国の不動産会社との幅広いネットワークを持つHowMaだからこそ成し得たことと言えるでしょう。
そして特筆すべきは、AI査定の使い方です。本間様は、AI査定の数字を鵜呑みにするのではなく、不動産会社との交渉における「客観的な物差し」として戦略的に活用しました。
この視点の転換こそが、情報が少ない中でも納得感のある取引を実現できた最大の要因です。
不動産売却は情報戦であり、心理戦でもあります。
HowMaのAI査定は、単に価格を提示するだけでなく、売主のみなさまが主体的に、そして賢く立ち回るための「武器」を提供する。本間様のストーリーは、そのことを雄弁に物語っているのではないでしょうか。