中古マンションの資産価値が下がりにくいエリアはどこなのか?

中古マンションの購入を考える時、そこに家族で長く住む事を前提に子育て手に適した街を探す人、一時的な住居として将来的に売り払うことを視野に入れて探す人など様々な理由があります。

そういったスタイルは、その人の家族や収入により購入後の考え方も変わってくるものでしょう。
また一軒家よりもマンションは一般的に売却がしやすいとも言われます。

「住み心地のよさが想定していたものと大きく違った」、「仕事の関係で引っ越しせざるを得なった」などの理由から手放すこともあるでしょう。

そんな時のために築年数が経っても売却額が目減りしにくく、高く売り払うことができる中古マンションがあるエリアを探してみました。

ここではHowMaの取引事例検索機能で、築年数5年前後のマンションの取引価格と、築年数15年前後のマンションの取引価格を比較し、平方メートル単価でどの程度目減りしているかを検証しています。

中目黒

最初に選んだのは、高級な大人の街として人気のある中目黒です。

昔から高級住宅地が山手にあるエリアでしたが、最近では飲食店も増えて若者も多く来るようになっています。

人気の東急目黒線の駅ということで、価格の推移もそれほどなさそうですが、どうでしょうか。

中目黒

築年数 ㎡単価 下落率
5年

167.00

15年

125.56

▲24.8%

築15年のマンションでは築5年のマンションと比較し、約3/4まで価格が低下するという結果になりました。

新築と比較をすれば約2/3程度になるでしょうか。

人気のエリアと言えども、10年、15年経つと大きな目減りは避けられないようです。

本駒込

次は文教地区として人気のある、文京区本駒込エリアです。

治安が良く子育てがしやすい環境として、子供の教育に力を入れる家族葬に人気がありますが、資産価値から見るとどうでしょうか。

本駒込

築年数 ㎡単価 下落率
5年

110.92

15年

78.01

▲29.7%

平均相場は中目黒よりも2/3程度であり、目減りの割合も30%とかなり大きいものになりました。

この付近はマンションよりも一戸建ての方にブランド価値があるのかも知れません。

華やかな繁華街には近くないので、その分価格が安くなる傾向にあるようです。

秋葉原

次はアニメとコンピューターの街、秋葉原です。

あまり住む場所でないという印象を持つ人もいるかもしれませんが、ここにオフィスを構える会社も多く、駅も多くの路線が行き交うターミナル駅であるなど、快適さの面ではなかなかのものです。

秋葉原

築年数 ㎡単価 下落率
5年

129.43

15年

89.86

▲30.6%

こちらは本駒込より相場はやや上ですが、下落率は本駒込をさらに上回る結果になりました。

どうしてもビジネス街やマニアックな街であるという先入観も強く、あまり積極的に住む人は居ないのかもしれません。

新宿

そして日本最大の駅であり、最高の乗降車数を誇る新宿駅付近です。

まさに日本の中心と言えるエリアだけに、その資産価値もそうかんたんには目減りしないと思われますが、どうでしょうか。

新宿

築年数 ㎡単価 下落率
5年

121.21

15年

107.67

▲11.2%

面積あたりの単価では秋葉原に劣るものの、販売価格の下落率では約1割と非常に優秀な数字を残しました。

やはり新宿という街の立地はずば抜けたものがあり、需要はそう簡単にはなくならないということかもしれません。

豊洲

次は比較的歴史が浅い街であり、近年脚光を浴びる豊洲エリアです。

建物も比較的新しいものが多く逆に古いマンションを探すほうが大変とも言えます。

豊洲

築年数 ㎡単価 下落率
5年

84.69

15年

71.97

▲15.0%

ここまで出てきたエリアの中では最も価格が安いですが、価格の下落率で言うと、新宿に次ぐ優秀な数字となりました。

新興のエリアだけに人気の変化も激しそうですが、少なくとも今は安定していると言えそうです。

渋谷

最後は若者の街として、日本の文化の中心地、発信地である渋谷です。

IT系の会社も多くビジネス街としても人気があります。

渋谷

築年数 ㎡単価 下落率
5年

158.17

15年

140.27

▲11.3%

ここも新宿と同等の非常に優秀な数字を残しました。

また面積あたりの単価も高く、渋谷駅付近は富裕層にとって住むのにも、投機目的で買うのにも適しているといえるかもしれません。

まとめ

渋谷や新宿といった、交通の便が非常に良く全国的に知名度の高い駅付近は、そう簡単に資産価値の下落がないことがわかりました。

また豊洲も現状では資産価値が落ちにくく、一般的な収入の人間でも住みやすい街として人気が高いことが浮かび上がってきます。

HowMaを使って下落率の低いエリアの不動産を買っておけば、住居目的でも売却がしやすく、また投資の際にも目減りのリスクを減らすことができるでしょう。