あなたは不動産広告をどこまで信じますか?

新聞折込チラシ、ポスティングチラシなどの紙媒体をはじめ、インターネットサイトや電柱に貼ってある物件情報など私達の日常に溢れている不動産の広告。

時々、これ本当かな?と首を傾げたくなる広告もあるかと思います。

果たして記載されている内容は全て本当なのか?

今回はそんな不動産広告の真実について迫ってみたいと思います。

チラシでよく見かける「売却不動産探してます!」

人気のマンションに住んでいる方なら

「〇〇マンションを購入したいお客様様がいらっしゃいます。高値でも検討しますので、少しでも売却を検討中の所有者様は当社にご相談ください!」というような不動産会社の広告を一度は見かけたことがあると思います。

このような広告を見たとき、あなたなら信じますか?

実はこの手の広告は、不動産会社が物上げ物件(売却物件)を獲得するための基本中の基本である営業手法なのです。

広告に記載されている「お客様があなたがお持ちの不動産の購入を希望してます!」は、ほとんど嘘と言っても過言ではないでしょう。

もちろん実際の購入希望者がいる場合もありますが、ごく稀です。
実際、広告を信じて不動産会社に問い合わせてみたものの、いつまで経っても不動産営業マンから購入検討者についての情報を教えてくれない、なんてことはよくあることで、あの手この手を使って、あなたの不動産を売却させようとしてきます。
不動産会社に一度でも訪問すると名前や連絡先など色々と訊かれたあげく、しつこい営業をされてしまうのがオチなので、広告の内容について気になった場合は電話等で購入希望者の情報を色々と尋ねてみましょう。

買主情報をヒアリングした上で信ぴょう性が無い場合は、この手の広告はスルーすべきでしょう。

電柱に貼ってある不動産広告

街を歩いていると電柱に貼ってある「未公開物件!3棟限定!新築戸建!」のような不動産広告を見かけることはないでしょうか?

間取り図のみしか掲載されておらず、詳しい所在地も分からない。

そして、広告の下には明らかに不動産会社の電話番号ではない誰かの携帯電話番号らしきものが載っている。。。

これは見るからに怪しいですよね。

まず電柱に広告を貼る行為自体が軽犯罪に問われる違法行為になります。

物件自体は実際に存在していると思いますが、もともと法令違反で広告しているので、記載内容もほとんどが事実より良く見えるよう誇張に表示されています。

例えば、最寄り駅までの距離や「日当り良好」、「閑静な住宅街」などの住環境は誇張されているケースが多いです。

なぜこのような法令違反してまで電柱に広告を貼るかというと、先程ご紹介した「売却不動産を探してます!」と同様に、集客をするためです。

不動産会社は何と言っても先ずは集客。集客が命です。

常識的に考えても、何千万円もする高額な不動産の購入を法令違反するような信頼できない不動産会社に依頼したいでしょうか?

少しでも怪しいと思ったら関わらない!

巷にはいろいろな不動産の広告が溢れていますが、少しでも変だな、怪しいなと思ったら、関わらないことが一番です。

不動産仲介会社は集客に相当力を入れているので、いろいろな手法でお客様を来店に促してきます。

残念ながら、ごく一部の不動産会社は、明らかに法令違反な方法で営業活動をしているのも事実です。

不動産の売買は一生のうち何度も経験するようなものではありません。

あとで後悔しないように不動産を買うにしても売るにしても信頼できる不動産会社に依頼しましょう。