初めての相続→実家じまいで、手探りで10ヶ月格闘の末に手に入れた本当の「安心」=「AI査定」

親の家を相続したその瞬間から、心のどこかで「どうしよう…」という不安や戸惑いが広がってしまう人も、きっと少なくないはずです。

今回お話を伺った斎藤さんも、そんな不安を抱えた一人でした。お父様から相続した海老名のマンションについて、お姉さんと2人で話し合い、「誰も住まないなら、売ろう」と決めたものの、売却経験はゼロ。

しかも過去に車の一括査定サイトに登録したら電話が鳴り続けた経験があったため、「とにかく静かに、自分のペースでこのマンションを整理したい。相場を知りたい。」と考えて選んだのが、営業電話のないAI査定サービスHowMa(ハウマ)でした。

10ヶ月にわたる実家じまいの過程で見えてきたのは、「不動産を売ること」以上に大切な、心の整理というもうひとつのゴールでした。

【この記事で見えたポイント3つ】

  • 営業電話なし」で静かにスタート:いきなり不動産会社と話すのは怖い。まずはAI査定で「自分だけの情報収集期間」を設けることが、焦らない第一歩に。
  • AI査定は「夢の価格」と知る:AI査定額と、実際の査定額には差がある。そのギャップを理解した上で、現実的な売却戦略を立てることが、がっかりしないためのコツ。
  • 値段より「レスポンス」:最終的に頼りになるのは、高い査定額より、不安な時にすぐ返事をくれる営業担当者の存在。信頼できるパートナー選びが、長い売却期間を乗り切る鍵になる。

売主様プロフィールと売却の概要

項目内容
お名前斎藤 和宏様
ご年齢50代後半
物件のエリア神奈川県海老名市
物件種別マンション
成約価格2,000万円
売却期間約10ヶ月
売却理由ご両親から相続した実家の整理のため

「誰も住まないから」―相続からはじまった、初めての売却

ーー本日はありがとうございます。まず、斎藤さんのご職業やご家族について教えていただけますでしょうか?

斎藤様:はい。職業は会社員で、パソコンの部品メーカーに勤めています。家族は妻と、もう成人した子どもが3人います。

ーー今回ご売却されたのは、海老名のマンションとのことですが、どのような経緯で購入したのでしょうか?

斎藤様:購入したわけではなく、父からの相続ですね。姉と二人での相続になりました。もともと両親が住んでいた家で、僕は同居していませんでした。

ーーお二人で相続されて、すぐに売却しよう、というお話になったのですか?

斎藤様:そうですね。姉と「持ちたければどうする?」という話はしましたが、特に無理に物件を持っておく理由もなかったので。

「じゃあ処分ということで進めましょう」と。それは比較的速やかに決まりました。母がだいぶ前になくなり、昨年、父が亡くなって。両親がもういなくなってしまったので、家を持っておく必要がない、という感じで。

ーーその話し合いは、いつ頃されたのですか?

斎藤様:父の四十九日ですね。そのタイミングで姉と話して、簡単に決めました。

ーー売却の手続きなどは、斎藤さんが主導して進められたのですか?

斎藤様:ええ、「私の方で進めます」ということで。姉も僕も、不動産の売却経験は全くなかったんですけどね。

「電話の嵐は嫌だ」僕が「AI査定のハウマ」を選んだ理由

ーー売却経験がゼロという状況で、何から始められましたか?誰かに相談したのでしょうか?

斎藤様:いいえ、特に誰かに相談はしなかったです。

ネットで色々なサービスがある中で、どうしてHowMaさんにしたかというと…最初に思ったのは「いきなり電話が来るのはちょっと嫌だな」ということでした。

過去に車を売った時、一括査定に登録したら、すぐに電話がジャンジャン鳴り出して。それがすごく億劫だったので、「今回も同じように何本も電話がかかるのは避けたい」と思ったんです。

ーーなるほど、一括査定の「電話の嵐」は避けたい、と。

斎藤様:はい。だから、自分でどのくらいの値段になるか見当をつけたいので、最初は電話がかかってこない形で査定結果を見られるサービスを探していました。

いきなり「今すぐ売るんですか?」と聞かれるのも気が引けたので、まずは静かにスタートしたかったんです。

ーー他のサービスも比較検討はされたのですか?

斎藤様:ネットで調べると一括査定のX社さんがよく出てきましたけど、口コミを見たらやっぱり「電話が多い」みたいな話があったので、やめとこうと。

その中で、最初から電話がかかって来ないという評判だったのがHowMaさんだったと思います。Google検索か何かで「AI査定ならすぐに確認できる」みたいなのを見て。「自分のペースで始められる」という安心感が、1番大きかったですね。

ーー実際にHowMaにご登録いただいたのが、昨年の4月7日。まだ四十九日の前ですね。

斎藤様:そうです、そうです。常識的に考えて、四十九日より前に売却活動を始めるのは非常識だと思ったので。ただ、大体いくらぐらいになるのか、当たりだけはつけておきたいな、と。

本格的な交渉を開始したいわけではなかったので、まずはAI査定で、という感じでしたね。

AI査定3000万円は「高すぎる」。でも、そこから見えた現実

ーーAI査定の最初の金額をご覧になった時の、率直な第一印象はいかがでしたか?

斎藤様:高いな、と思いました。具体的に3000万円みたいな数字が出てきましたけど。

ーーなぜ、そう思われたのですか?

斎藤様:もともと路線価みたいな値段は知っていたので。固定資産税を計算するときの。母が先に亡くなった時に一度相続を経験していて、その時に物件の評価額を確認していたんです。

路線価だと1000万円くらいにしかならなかったので、AI査定の3000万円は、あまりにもギャップがあるな、という印象でした。

ーーすでに価格の知識をお持ちだったのですね。

斎藤様:ええ。だから、AI査定の数字はあくまで参考、販売価格とは違うだろうな、と思っていました。ただ、その後、実際に不動産会社さんと話す中で、なぜそのギャップが生まれるのかが分かってきました。

ーーと言いますと?

斎藤様:最初にかかってきた不動産屋さんが結構おしゃべりな方で、「うちはこういう物件をこんな風にリフォームして、いくらで売った」という具体的な話をしてくれたんです。

それで「なるほど、そういうことか」と。

AI査定は、リフォーム後のきれいな状態で売ることを想定した価格が出ているんだな、と理解しました。うちはリフォームなしで売るつもりだったので、まあその値段にはならないだろうな、と。

ーーリフォームは、全くされなかったのですか?築20年ほどと伺いましたが。

斎藤様:大きなリフォームはしていません。父が住んでいる時に、換気扇やコンロは新しくなっていたみたいですが、それくらいですね。

ーーなるほど、ありがとうございます。その不動産会社さんのおっしゃるように、海老名エリアの築20年の同じような条件で売買された物件は、リフォーム済みの物件が多かったから、AI査定額は高く出たのかと思います。

レスポンスの速さが不動産会社選びの決め手

ーー四十九日が明けて、4月30日に本格的な一括査定(コラボ査定)を申し込まれていますね。

斎藤様:はい。「いよいよ覚悟が決まったら、もう電話が鳴ってもいいや」と思って、詳細見積もりに進みました。リストに出てきた8社のうち、6社を選んで依頼しましたね。

ーー8社の中から6社に絞られた基準はありますか?

斎藤様:ちょっと理由ははっきり覚えてないですが…確か、店舗の場所が海老名に近いところを選んだような記憶があります。

ーー実際に何社かと会って、お話をしたのでしょうか?

斎藤様:ええ。電話で約束が取り付けられた4社に、物件まで来てもらって訪問査定をしてもらいました。ちょうどゴールデンウィーク期間で私も休みだったので、その間に集中して。

ーー最終的にその4社に依頼されたのでしょうか?もし絞り込んだ場合は、最後の決め手も教えてください。

斎藤様:最終的には、1社にお願いしました。色々話を聞いた結果、査定額は2400万円から2600万円くらいが妥当なラインかな、という感触でした。その中で2社に候補を絞って…最後はレスポンスの速さが決め手でしたね。

ーー営業担当者の対応スピードですね。

斎藤様:はい。やっぱり売却なんてしたことないですし、実家の片付けという大きな課題もあったので、売却プラスアルファで、色々なアドバイスをいただけそうなところに絞りました。

どの会社さんも「やりますよ」とは言ってくれたんですが、そうなると、やはりセールスマンの印象がいいというか、質問への返事が早い方がいいな、と。

ーー片付けも大変だったのではないですか?

斎藤様:大変でしたけど、スムーズに片付いた方だと思います。連休明けから1ヶ月半くらい、毎週通って。業者さんにも入ってもらって、「この部屋のものは全部持っていっていいよ」という形で、布団や家具も一気に処分してもらいました。

ーーちなみに1社と専任媒介契約を結んだ理由は何でしょうか?

斎藤様:ネットの記事で「一般媒介だと不動産屋さんが本気になってくれないこともある」というのを見て。片付けの相談とか、売るだけじゃないお願いもしたかったので、最初から専任でと決めていました。

何件か内見が入っても、10ヶ月売れなかった

ーー売り出し価格はいくらからスタートしましたか?

斎藤様:2,600万円です。不動産屋さんからは「チャレンジ価格で2800万円も」という話もありましたが、最初から「ちょっと下がり相場なので、2600万円からじゃないと厳しいかも」と言われていたので、それでスタートしました。

ーーそこから、売却までどのくらいかかったのでしょうか?

斎藤様:10ヶ月くらいですね。2,600万円で2ヶ月経ってダメで、2,400万円にして。また2ヶ月経って2,200万円にして。そこからずっと2,200万円でやっていたんですけど…。

ーーなかなか買い手がつかなかった原因は、何だったのでしょうか?

斎藤様:個人のお客さんも何人か内見はしていただいたんですが、やっぱり立地が大きかったみたいです。幹線道路に近くて、どうしても救急車の通る回数が多かったんです。

6階だったんですけど、結構聞こえて。私自身も気にはしていたんですが、内見に来たお客さんから、やっぱりその点を指摘された、と不動産屋さんから聞きました。

買取を決断し、「売れなかったらどうしよう」と言う不安からの解放された

ーー個人向けの売却が難航する中で、不動産会社さんから別の提案があったのですね。

斎藤様:はい。「このままだと上手くいかないだろうから、比較的高値で買ってくれる買取業者で進めるのがいいんじゃないか」という提案をいただきました。

不動産屋さんの決算が3月末にあるから、それを過ぎると買取価格も下がってしまうだろう、という読みもあったようです。

ーーその提案を受けて、どう決断されましたか?

斎藤様:もう致し方ないかな、と。1年近く活動した雰囲気から考えても、個人のお客さんをこのまま待って、もう少し値段を上積みするのを狙っても、あまり意味がないかな、と。

私も3月末までに決まる方がいいだろうと思って、買取で終わらせることにしました。

ーー最終的な売却価格はいくらですか?

斎藤様:2,000万です。当初の不動産屋さんの提示額が2400〜2600万円だったので、そこから考えるとだいぶ下がってしまった、という感じです。

でも、不動産屋さんも最後まで頑張ってくれて。一度断られた買取業者さんにもう一回頼み直して、同じ値段で買ってもらえるように交渉してくれたり。そういう保険をかけてくれていたのは、本当に助かりました。

ーーようやく売却が終わって、今のお気持ちはいかがですか?

斎藤様:「ああ、よかった」とホッとしました。やっぱり、売れないとどうしようという一抹の不安はありましたから。

ーー売却で得た資金の使い道は、決まっているのですか?

斎藤様:具体的に言ってしまうと、まだ学生をやっている子どもの奨学金の返済に充てたい、と。売却がダメだったら自分の退職金で、と思っていたんですが、父が残してくれたおかげで、いくらかの資産にはなったので。

子どもが結構大きな奨学金を抱えていたので、そこを補填してあげないと可哀想だな、と。そのつもりで売却を進めていたので、無事に売れて、本当にホッとした、という感じです。

【まとめ】一番欲しかったのは、お金ではなくて「安心」だった

斎藤さんの10ヶ月は、決して順風満帆ではありませんでした。

AI査定が示した価格と現実のギャップ、内見が入っても売れない立地問題…。

だからこそ最後は「もう少し値段を上積みするのを狙っても意味がない」「ようやく肩の荷が下りた」という静かな安堵を感じたそうです。

家を売るというのは、単にお金を得るための行為ではなく、過去の思い出ときちんと向き合い、前に進むための心の整理なのかもしれません。

HowMaのAI査定は、不動産売却のはじめの一歩を誰にも急かされず、静かに踏み出せるツールです。

もし今、あなたも「どうしよう…」と立ち止まっているなら、まずはご自分の家の価値を知ることから始めてみてください。その先に、あなたにとっての安心できるゴールが、きっと待っています。

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