「子育てするなら、やっぱり文京区の戸建てだよね」と、理想を追い求め、土地探しから始めた注文住宅。しかし、実際に暮らし始めてから気づくことや、家族の事情・理想は変わってゆきます。
そして、わずか築3年にして売却という大きな決断を下した、山本様。
最終的に、AI査定を1,400万円以上も上回る「9,850万円」という強気の価格で、値引きゼロ・満額成約を実現しました。
その裏にあったのは、AI査定とSNSを駆使した情報収集と、査定根拠と担当者の説明を冷静に比べる観察眼でした。
【この記事で見えたポイント3つ】
- 徹底した情報収集と分析力
Twitter、YouTube、AI査定、そしてデベロッパー公式情報まで網羅。感覚ではなくデータで意思決定。
- AI査定を定点観測ツールとして活用
今の価格よりも「推移」を重視。市況の波を読み、売却のベストタイミングを見極めた。
- 「高く売ってくれそう」な担当者を見抜く眼力
査定根拠の明確さ、交渉力、説明の丁寧さを見極め、信頼できるパートナーと強気の価格設定を実現。
売主様プロフィールと売却の概要
| お名前 | 山本 誠様 |
| ご年齢 | 30代前半 |
| 物件のエリア | 東京都文京区 |
| 物件種別 | 3LDK戸建て |
| 成約価格 | 9,850万円 |
| 売却期間 | 約1ヶ月(売り出しから購入申込まで) |
| 売却理由 | ライフスタイルに合わなくなったための住み替え |
理想の「戸建て」生活。しかし、住んでみてわかった現実
ーー本日はお忙しい中ありがとうございます。まず、山本様のご職業やご家族について教えていただけますか?
山本様:はい。会社員で、会計系の専門職をしています。妻と2人暮らしです。
ーー今回ご売却されたのは文京区の戸建てとのことですが、こちらはいつ頃、どのような経緯でご用意されたのでしょうか?
山本様:土地から買って自分たちで建てたんです。土地を買ったのが2019年の10月か11月ぐらいで、家が建ったのが2020年の7月ぐらいですね。
ーーでは、売却活動を始められた2023年7月時点では、まだ築3年ほどの新しいお家だったのですね。
山本様:そうですね。はい。
ーー土地から購入して注文住宅を建てられたとのこと、当初は何を重視して文京区を選んだのですか?
山本様:文京区って、教育にすごく良いイメージがあったので。将来的に子どもができた時のため、というところを踏まえて、文京区の閑静な住宅街のエリアで選びましたね。
ーーまさに「子育てのための理想の家」というスタートだったのですね。そこから、なぜ売却を決めたのですか?
山本様:実際に住んでみると、文京区は閑静な住宅街っていう感じで、周りに飲食店とかもあんまりなかったからです。だから次に住む場所はもうちょっと周りに商業施設があるエリアにしたいなと感じました。
売却を決めたきっかけは、妻の実家側の事情です。実は一時期、妻の実家がある群馬におりまして、その間は空き家になっていたんです。
情報こそが武器。TwitterとYouTube、そしてAI査定を駆使する日々
ーーそして2023年3月にHowMaにご登録いただいていますね。これはどういうタイミングでしょうか?
山本様:今住んでいる目黒のマンションを購入するための契約をしたぐらいのタイミングですね。
ーーHowMaはどのようにしてお知りになったのでしょうか?
山本様:Twitterか何かでたまたま見かけた、ぐらいですね。
ーー普段からTwitterで不動産関連の情報を収集されているのですか?
山本様:はい。どっちかというと投資用というよりは、実需系のマンションで発信されている方を結構よく見ています。
次の住み替え先は2LDKなんですけど、子どもが生まれる予定もあって3LDKを探していて。なので、新築ならこういうマンションが今注目、みたいなのを呟いていらっしゃる方のツイートとかを見ています。
ーー情報収集という点では、他に参考にされたものはありますか?
山本様:YouTubeも見ますけど、再開発とかを特集してくれてるYouTubeは結構見たりしますね。
再開発って、いろんなところに情報が散らばってて、全体感を短い文章で解説するのってなかなか難しい。ブログでまとまってても、多分膨大な文字数になる気がして。YouTubeの動画だと40分とか結構長いですけど、流し見できるので。
ーー他に一括査定サイトはご利用になりましたか?
山本様:査定サイトは今回使わなかったですね。
ーーでは、WebとSNSをフル活用して情報を集められていたのですね。実際にHowMaのAI査定を使ってみて、いかがでしたか?
山本様:週次でアップデートされて、「先週よりいくら高くなりました」とか通知が来るので、面白いなと思っていました。ただ、あくまで目安なんだな、というのも改めて思いましたね。
戸建ての方も、実際売却してみて初めてわかったんですけど、やっぱり査定結果と売却価格がそれなりに乖離がある部分もあったので。
AI査定で出ていたのは8,200〜8,300万円ぐらいで、不動産会社との査定価格ともそんなに大きい乖離があるわけでもなく、精度もそんなに低くないと感じました。
ーーAI査定の絶対額というよりは、その「推移」に価値を感じていらっしゃったのですね。
山本様:そうですね。過去の推移から見れるっていうのが、ありがたい機能かなと思ってて。なので、今は相場が上がってきてるんだなとか、そういう使い方をしていました。
あとは、近隣の売却単価と平米数のバブルチャートも参考になりましたね。「こういう高い成約もあるんだ」とか、「やっぱり広かったらちょっと高く売れたりするんだ」とか、分かってよかったです。
賃貸か、売却か。二つの選択肢を並行して進めた出口戦略
ーー2023年7月の段階で、一括査定(コラボ査定)をご利用いただいています。この時は、もう売却の意思は固まっていたのですか?
山本様:この時には、もう売却しちゃおうかなと思って。で、コラボ査定を出して、金額も見て、売却と賃貸で両方並行して、その時は募集をしたんです。結果的に、賃貸の方が先に決まったので、その時は売却するのはやめました。
ーーなるほど、一度は賃貸に出されたのですね。
山本様:はい。ただ、今回その借りてくれてた方が退去する、っていう連絡を2024年の年末ぐらいにもらって。そこからですね、本格的に売却活動を始めたのは。
ーー売却するという判断に至った一番の理由は何だったのでしょうか?
山本様:売却して一回キャッシュを回収した方が、お金の利回り的にいいなと思ったからですね。
ーー回収した資金は、今お住まいのマンションの繰り上げ返済に使ったのでしょうか?
山本様:いえ、そういうのには使う予定は全くなくて。投資信託とか、次の新しいマンションを買う際の手付金とか、そういったものですかね。やるとしたら。
「わかりやすい査定根拠」と「説明の丁寧さ」で不動産会社を絞り込んだ
ーー年末に退去の連絡があり、そこから改めて仲介会社を選定されたわけですね。その際は、何社くらいに声をかけられたのですか?
山本様:その時は2社にしました。
ーー10社近く検討された中から、2社に絞られたと。その選定基準は何だったのでしょうか?
山本様:すでに1回査定書を出してもらったり、会話させていただいたりしてた中で、高く売ってくれそうな雰囲気を感じた2社だけに声をかけました。
ーー「高く売ってくれそうな雰囲気」、ですか。具体的にはどういう点でしょう?
山本様:まずは査定の根拠がなんかよくわかんないな、とかいう会社は外しました。
あとは自分のイメージしている周辺相場とかと大外れしない査定を持ってきてくれて、かつ、査定の根拠とか、実際どれぐらいで売り出したら良さそうかとか、ちょっと丁寧にご説明いただけるような方ですね。
ーーなるほど。査定額の妥当性と、説明の丁寧さですか。
山本様:やっぱり不動産を売ってもらうっていうのは、ある程度、買主との交渉とかもあると思うので。相手の仲介さんに負けないような雰囲気の方っていうのも、ちょっと見つつ選びました。
ーーでは最終的に、2社と一般媒介契約を結んだのでしょうか?
山本様:いいえ、1社と専任媒介契約を結びました。ちょっと交渉して、手数料を安くしてもらえたので。それがもしなかったのであれば、一般媒介契約でお願いするっていうのでも良かったかな、という気はします。
AI査定を1,400万円超え!強気の価格設定と、驚きの結末
ーーそしていよいよ売り出しですね。最初の売り出し価格はいくらに設定されたのですか?
山本様:9,850万円です。
ーー9,850万円!不動産会社からの査定額は8,800万円ほどだったと伺いました。かなりチャレンジングな価格設定ですね。
山本様:そうですね、かなり高めに出しましたね。1,000万円ぐらい上で。
まあ、不動産会社さんからは「3ヶ月ぐらいで売りたいんだったらこれぐらいのレンジ」とか、「もうちょっと時間かかっていいんだったらチャレンジ価格でこれぐらい」とか、そういう提案はあったんですけど。
最終的には「まずはご希望の価格で」ということだったので。正直、この価格では無理かな、とは思ってたんです。
ーーその強気の価格設定で、反響はいかがでしたか?
山本様:1月15日に退去されて、それ以降で購入希望者の方が2、3組いらっしゃったので、すぐ中を見てもらいました。そして1月中ぐらいには購入の意向をいただいて決まった感じです。
ーー1ヶ月もかからずに!最終的な成約価格はいくらでしたか?
山本様:満額です。値引きもゼロです。はい。
ーーそれはすごいですね!仲介の担当者の方も驚いていたのでは?
山本様:そうですね。「正直、8,000万円後半ぐらいかなと思ってました」っておっしゃってました(笑)。強気に出せてよかったなって感じです。
HowMaへの評価は90点。「価格推移」が見える価値
ーー今回、AI査定の利用から売却完了までの一連の流れを振り返って、HowMaのサービスに対する満足度はいかがでしたか?
山本様:不満とかはなかったので、90点かなと思います。AI査定額は過去の推移から見れましたし、近隣の売却単価などの情報も参考になりました。そしてAI査定の精度もそんなに低くなかったので。
ーー特に良かった、役立ったと感じる機能はどこでしたか?
山本様:やっぱり、戸建ては、マンションのように同じ建物内の違う部屋が売りに出ることもないので、相場観の目安ってなかなかつかみにくいんです。そういう意味では、毎週、査定額の推移を把握できたのはすごいありがたかったです。
あとは、新築マンションのモデルルームとか行くと、やっぱり今あるマンションの査定とか聞かれるので、そのタイミングで、正式な査定ではないんですけど、AI査定だとこれぐらいなんだっていうのがパッとわかるのが、ありがたかったですね。
ーー逆に、こういう機能があればもっと良かった、という点はありますか?
山本様:一括査定のところで、もっと選択肢が多かったら、内容はあまり変わらなかったとしても、安心感はあるかなと思います。
ーー今後、ご友人やご親族にHowMaをおすすめするとしたら、どんな点をアピールされますか?
山本様:直近で売るというよりは、「長期的に住んでいく中で、5年後10年後とかに売却も考えている」っていう人向けには、すごくおすすめできるなと思いました。
自分が住んでいる家の価格がどういう推移をたどっていて、現時点でこれぐらいで売れそうみたい金額が、サイトに行けばすぐわかるので。
ーー本日は、ご自身の体験に基づいた緻密で戦略的なお話をありがとうございました。
まとめ:情報が、主体性を生む。AIを使いこなし、プロを動かす新時代の不動産売却術
かつての不動産取引は「完全にプロに任せる」ものでした。
しかし、AIやSNSが浸透した今、主導権は不動産オーナーの手に移りつつあります。
山本様のように、自ら情報を収集・分析し、仮説を立て、自分の判断軸を持つ。そしてその軸をもってプロフェッショナルと対等に渡り合い、彼らの能力を最大限に引き出す。それが、これからの未来の売主のスタンダードです。
HowMaは、そんな「効率的に情報収集したい不動産オーナー」のための最適なツールです。
特筆すべきは、山本様のAI査定の使い方でした。AI査定額の変動通知に一喜一憂するのではなく、AI査定の「推移」から市況の大きな流れを読み解く「定点観測ツール」として活用していました。
この冷静さが、AI査定額を1,400万円以上も上回る「強気の価格設定」という、不動産のプロも驚きの一手へと繋がったのです。
「不動産会社へ査定を依頼する前から、AIで大まかな相場を知り、自宅の価値を把握する・判断軸を持つ」この不動産売却活動の一歩が、理想の売却への最短ルートになるのです。
HowMaは、売却の意思が決まっていない段階から、自宅の資産価値を把握できるツールです。山本様のように、長期的な視点で情報を蓄積していくことが、いざという時の「ブレない判断」と「後悔しない選択」に繋がります。
不動産会社にすべてを「お任せ」するのではなく、自らが主体となって情報を制し、プロを的確に動かしていく。山本様の売却術は、そんな新時代のオーナー像を、私たちに力強く示してくれます。