内見が来ない…AI査定を信じて値下げしたら、即売れた話

「今の賃貸の家賃がもったいない」「子どもが大きくなる前に…」多くの人が一度は考えるマイホーム購入。しかし、数年後、家族の成長や環境の変化で「住み替え」という新たな壁に直面することも少なくありません。

2歳と4歳のお子様のため、より良い環境を求めて住み替えを決意したITエンジニアの伊藤様。購入からわずか5年、初めての売却活動で「内見が来ない」という焦りを経験します。

情報が溢れる現代で、彼はあえて「情報を見ない」という選択をしました。信頼できる1社の提案を信じ、HowMaから届く客観的なデータを心の支えにして、納得のいく売却を成功させます。

「売却活動は、不安との戦いだった」と語る伊藤様のリアルな体験談から、情報に振り回されずに賢く家を売るためのヒントを探ります。

【この記事で見えたポイント3つ】

  1. 内見が来ない焦りの時期も、客観的なAI査定価格データで冷静な判断ができる
  2. 不安を煽る情報からは距離を置き、信頼できる情報だけに集中する
  3. 最初の1ヶ月の反応を見て、思い切った価格改定に踏み切った
お名前伊藤 智毅様
ご年齢30代前半
物件のエリア東京都荒川区
物件種別マンション
間取り2SLDK
成約価格5,180万円
売却期間3ヶ月
売却理由子どもの成長に伴い手狭になったこと、より良い子育て環境を求めて

マンション購入の経緯は「家賃がもったいない」

ーー本日はお忙しい中ありがとうございます。まず、伊藤様のご家族構成とご職業について教えていただけますか?

伊藤様:はい、妻と、2歳と4歳の子どもの4人家族です。職業はIT業界でエンジニアをしています。

ーー今回ご売却された西日暮里のマンションは、どのような経緯で購入されたのでしょうか?

伊藤様:2019年に購入しました。それまでは同じエリアで1LDKの賃貸に住んでいたのですが、やはり家賃がもったいないな、という感覚がありまして。

マンションのチラシを見たり不動産会社さんに行ったりする時に、たまたま近所を歩いていて見つけた中古マンションが気に入り、購入しました。当時はまだ子どもはいなかったのですが、将来を見越して2SLDKの少し広めの部屋を選んだつもりでしたが、まだ見通しが甘かったなと。

購入時に重視したポイントは日当たりと眺望、駅からの徒歩時間です。特に駅からのアクセスは、「いずれ売るかもしれない」という視点から絶対に外せない条件でした。

「今の価値を知りたい」売却前から始めたHowMaでの情報収集

ーー売却を考え始める前から、2021年にはHowMaにご登録いただいていますね。

伊藤様:そうですね。中古で購入したということもあり、このマンションに永住するというイメージは当初からありませんでした。いつかは住み替えるだろうな、という気持ちがあったので、「今の自分の家の価値はいくらなんだろう?」という興味から、早めに登録していました。

ーーHowMaはどのようにして見つけられたのですか?

伊藤様:おそらく、Googleでニュース記事などを見ていた時に、広告か何かで「あなたのマンションの値段はいくら?」といったフレーズを見かけて登録したのだと思います。他の査定サイトは特に使っていませんでした。

新居の契約を機に、本格的な売却活動へ

ーー購入から4年での売却ですが、きっかけは何だったのでしょうか?

伊藤様:下の子が1歳を過ぎたあたりから、やはり手狭に感じるようになったのが一つです。それに加えて、周辺環境が「もう少し子育て向きの場所が良いな」と感じるようになったのが大きいですね。

実家に近く、転職先への通勤に便利なところで絞って、ピンとくる物件があれば引っ越そうかなみたいな感じでした。

ーー実際にコラボ査定をご利用されたのは2023年の7月ですが、これはどういったタイミングだったのでしょうか?

伊藤様:住み替え先の新築マンションの契約を決めたタイミングですね。少し前から探し始めていて、条件に合う物件が見つかったので、本格的に売却の準備を始めました。

ーー住み替えは「売り先行」と「買い先行」がありますが、購入を先に決められたのですね。

伊藤様:前の家に大きな不満があったわけではなく、良い物件があれば引っ越そう、というスタンスでした。幸い、新しいマンションの引き渡しまで1年ほど余裕があったので、焦らずに売却活動を進められると考えました。

もう少し後ろで売却活動してもいいかと思いながらでしたけど、周りの相場状況が下がっていってるんで、今やった方がいいですみたいな風に言われて早めに動きました。

ーー​​1回賃貸挟んだんでしょうか?

伊藤様:新居入居まで1年ぐらいあったんですけど、引き渡しの時期を待ってもらいました。 最初から、来年のここまで住みますっていう条件で売り出し始めて。

高く買うから、時期調整してくれっていうのがあれば対応しようかなと思ったんですけど、特に何もなく終わりました。

担当者の「納得感」で1社に絞り込み、強気の価格でスタート

ーーHowMaで6社に査定依頼をされていますが、各社の査定額はいかがでしたか?

伊藤様:結構バラツキがありましたね。自分が予想していたより高いところもあれば、低いところもあり、色々な評価をもらえたのは良かったです。その中から、訪問査定は1番最初にご連絡をいただいた会社と、特に高く査定してくれた会社にお願いしました。

ーー最終的に媒介契約は1社に絞られたそうですが、決め手は何だったのでしょうか?

伊藤様:担当者の方のトークです。 なぜその値段で売れると考えるのか、どういう方針で売却活動を進めていくのか、といった説明に非常に納得感がありました。この人になら任せられるなと選びました。

ーー売却活動は、いつ頃から、いくらで始められたのですか?

伊藤様:8月には活動を始めていたと思います。最初は5,400万円で売り出しました。正直、少し攻めた価格設定だったと思います。このくらいで売れたらラッキーだな、という気持ちで、値下げはある程度織り込み済みでした。

内見数が減っていく1ヶ月の焦りを乗り越えた「値下げ」という決断

ーー売り出し開始後の反響はいかがでしたか?

伊藤様:最初は週に1〜2件ほど内見がありましたが、だんだんと内見数が減っていきました。1ヶ月ほど経った頃には、ほとんど反応がなくなってしまいました。内見に来た割に反応もよくないし、ここが一番ストレスでしたね。「このまま売れなかったらどうしよう」という焦りがありました。

ーーその状況をどう打開されたのですか?

伊藤様:「これ以上はあかん」と思って、AI査定価格も参考にしつつ、担当者の方と相談し、思い切って価格を5,180万円に下げました。

ーー結構大きな価格改定ですね。値下げの効果はいかがでしたか?

伊藤様:すぐに効果が出ました。値下げした途端に4件ほど内見が立て続けに入り、その中の1組と話がまとまり、すぐに売れました。値下げのタイミングが本当に良かったと思います。あそこで思い切らなかったら、ズルズルと長引いていたかもしれません。

ーー値下げが転機になったのですね。内見の対応は大変だったのではないですか?2歳と4歳のお子さんがいらっしゃるので。

伊藤様:大変でした(笑)。内見を土日にぎゅっとまとめてもらったのですが、ある日、妻が仕事で不在で、下の子が熱を出してしまって。熱のある子を実家に預け、もう一人を抱っこしながら内見の対応をしたこともありました。

売却活動の中で、ここが一番大変だったかもしれません。

情報過多の時代だからこそ、「情報ソースを絞る」

ーー初めての売却で、不安も大きかったと思います。どのように情報収集をされていましたか?

伊藤様:YouTubeなども少しは見ましたが、基本的にはあまり多くの情報を見ないように意識していました。

ーーそれはなぜですか?

伊藤様:色々な情報を見ると、かえって不安になると思ったからです。「こうしないと売れない」「これはダメだ」といった情報に振り回されたくなかった。なので、情報ソースは信頼できる不動産会社の担当者の方の話に絞り、納得できればそれを信じて進めようと考えました。

ーー売却全体を通して、事前に知りたかった情報はありますか?

伊藤様:短期売買、長期売買の期間の話です。このタイミングで売ると税金高くなっちゃうみたいなのはやり始めて知ったんです。

あと、地域のかなり絞ったこの地区の売れ行きや成約事例も知りたいです。不動産会社の方から教えてもらったんですが、だいぶ落ちてきてるタイミングだったので、周辺エリアの潮流を知れてよかったかな、動いてないと知れなかったと思います。

また、難しいと思うんですけど、売るベストタイミングや傾向みたいなのが見れると、動き出す目安を予測できていいなと思います。

ーー次の物件決まってたら知りたいですよね。HowMaからお送りしているメールはご覧いただいていましたか?

伊藤様:はい、それは見ていました。特に、売却の体験談はよく読んでいましたね。 他の人がどうやって売ったのか、どういうことで悩んだのかを知ることで、「自分だけじゃないんだな」と安心できました。

HowMaは「入口として最高」

ーーHowMaを4年間使ってみて、満足度はいかがでしたか?

伊藤様:80点くらいでしょうか。AI査定で「今いくらで売れるのか」目安を知り、複数の不動産会社に繋いでくれる、という「入口」の役割としては100点満点だと思います。不動産屋が来て、高いか低いかみたいな基準を見ながら評価できたって本当に良かったと思いますね。

そして売却は全体的には良かったなと思っています。タイミングも良かったし。売却に関しては、こんなにうまくはいかないだろうな、みたいに思っていました。

ただ、本当に大変なのはそこから先、不動産会社とのやり取りが始まってからなので。内見の調整や価格交渉など、そこが一番の負荷でした。欲を言えば、橋渡しだけでなく、HowMaさん自身が不動産会社として、そこまで全部やってくれたら最高だな、と思います(笑)。

ーーありがとうございます、23区内と横浜限定で、不動産会社さんとのやり取りを取りまとめるオンライン売却というサービスを提供しています。もし対象エリア内であれば、ご実家などでもご利用いただけるかもしれないです。

不動産会社の査定書をアップロードすると出てくる「チャレンジ価格」「安全価格」は参考になりましたか?

伊藤様:はい、見ていました。自分の売り出し価格が、市場の相場から見て大きく外れていないか、という確認にはなりましたね。

自分の資産価値を知らないすべての人に、HowMaをおすすめしたい

ーー最後に、HowMaはどんな方におすすめできると思いますか?

伊藤様:自分の不動産の価値がわからない、すべての人におすすめしたいです。

 特に、私のように「いつかは住み替えるかも」と考えている都心近郊に住む人は、とりあえず登録しておいた方が良いと思います。いざという時に慌てないためにも、自分の資産価値を常に把握しておくことは、これからの時代、絶対に必要だと思います。

ーー本日は、売却経験談とご意見を伺うために、お時間をいただきありがとうございました。今後もサービス改善に努めてまいります。

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