とある不動産営業マンの裏話vol.2(不動産営業マンの小金稼ぎの実態を暴露)

不動産の購入・売却は一生に一度あるかないか。そんな大きなイベントの際に関わりを持つのが不動産営業マン。
不動産流通業界には色々な営業マンがいます。どうせ不動産売買に関わるのであれば良い営業マンと携わりたいものですね。
今回はHowMaマガジン編集部に属しており過去に不動産営業マンをしていた私(ナルト)が今現在、中小の不動産会社にて不動産営業を行っている友人に無理をいって取材をしてきた第2弾。
第2弾は不動産営業マンの小金稼ぎの実態に迫ります。

読者の皆様には営業マンに小金を稼がさせない為に、簡単に回避する方法をお伝えします。
営業マンに渡る小金分だけ、費用が抑えられるに越したことないですからね。

※取材に協力してくれた友人の働く不動産業者は何店舗か店を構えるそこそこ名の知れた会社。
不動産営業マンであった自分も驚愕の事実を目の当たりすることになりました。。。

  • ゲスト

M氏(地方中小不動産会社の現社員で不動産仲介歴4年、
過去に飛び込み営業の建築会社で10年近く働いていた経験あり)

  • 聞き手

ナルト(元不動産会社勤務)

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小金稼ぎの実態

ナルト:今日は以前にも増して元気ないね、それにしてもまたインタビューを受けてくれてありがとう。

M氏:いえ、まあ、はい、それにしてもまたこんな年明け早々呼ばれるとは思いませんでした。

ナルト:年明けの景気はどう? 知り合いの不動産屋は年明けは営業のエンジンがかかるまで時間がかかるから、なかなかノルマも達成できないって聞いたけどM君はどう?

M氏:まだまだ動きは鈍い印象ですね。でもここから動いてくると思います。
それよりも自分の話を聞いて下さい。実はやっぱり世の中金かなと思い始めまして。

ナルト:え、前回のインタビューからちょっとしか経ってないのにいきなりどうしたの?

M氏:いつもは会社の飲み会には参加しないんですが、年末の忘年会は強制参加なのでしぶしぶ参加したんです、そしたら2次会が早くもキャバクラ、上司はみんな帰ってしまったので営業の同僚だけになってしまったんですね、僕は飲み会もキャバクラも好きじゃないので適当に帰ろうとしてたら同僚がガンガン酒飲んでシャンパンとか頼んだりするんですよ。結局割り勘が一人8万円でフザケンナよってなったんです。

ナルト:これからキャバクラでガンガン遊べるようなイケイケ営業マンになりたいってこと?

M氏:いや 全然そうじゃなくて、俺ら営業は毎月の給料が手取りで30万円ちょっとしかもらってないのに、何故キャバクラで8万円も使うんだ、バカじゃないの?って文句を僕が言ったんです、そしたら実は僕以外の同僚の営業マンは会社を通さずにバックマージンを貰ってるって話を教えてくれたんですよ。

数十万円単位の「タンボ」とは

ナルト:業者から会社に内緒でバックマージンもらってるみたいな?いわゆる「タンボ」(担当者ボーナスの略)ってやつだね。

M氏:そうです。それも数千円とかではなくて 多い時には一回に3、40万円ももらってるらしいですね、しかもその会社に隠れてバックマージンをもらってるのが一部じゃなくて僕以外全員の営業がもらっていたってことらしいんです。

ナルト:えっ。

M氏:自分に仕事のやる気は一切ないんで新しいことを学ぶ姿勢や他業者との関係を作ってなかったことに一因もあるんです。それもあるんですが、今の不動産屋に入社して以降、あまり同僚とコミュニュケーションもとらず、上司の言う通り仕事をしていたら、同僚の営業や先輩の営業からは生真面目な奴だと思われてバックマージンをもらう方法や不正の仕方を教えてくれる人がいなかった、同期が何人か同じ店舗にいるんですが、そんなことしてるなんて誰も教えてくれなかった。

ナルト:そうやって会社に内緒で裏でお金もらうの奴らが許せないってこと?

M氏:その逆で すごい羨ましいってことです。僕もできるならお金もらいたかったし4年以上営業やってきたから、もし不正してたら入ってくる額も相当なものになってたと思うと悔しくて。

ナルト:あ そうなんだ、そこは正義感に燃えて俺はやりませんと断固拒否という姿勢じゃないんだね。しかも一部の営業じゃなくてM君以外全員がやっていたっていうのが衝撃だよね、ロクでもない会社だけど。

M氏:ロクでもない会社ですけど、同僚にそういう悪いことを一緒にやろうよって誘われなかったこと自体が疎外されているみたいでなんか悲しかったですね。同僚になんで俺を誘ってれなかったんだって恨み節言ってみても、彼らからすると僕が信用に値しない人間だったってことなんですね、僕より仕事してない奴もだらしない奴も自己中な奴もいたのに、、、、。

ナルト:でもM君って、パッと見は人当たりも悪くなさそうだしそこまで嫌われる感じじゃないように見えるけど、どうなの?

M氏:自分は同僚の奴ら嫌いなんですよ、仕事場で話してる内容は大体パチンコか風俗の話だし暇なときはいっつも喫煙室でスマホゲームやってるし話が合わないんですよね。
こっちがいまいち同僚の輪に入っていけないことや敢えて避けていたことも今回のハブられの原因だと思います。

バックマージンをもらう方法とは

ナルト:何とも言えない環境の職場だよね。不動産会社独特の閉鎖的な感じがたまらなく陰湿だね。
ちなみにどんなことするとマージン貰えるの?

M氏:一番大きいのは リフォーム業者からのバックマージンですね、中古住宅や中古マンションを購入されたお客様が新しく住み始めるときに壁紙やキッチン、バストイレをリフォームしたり間取りを変えたりすること多いじゃないですか、その時に作業を請け負うリフォーム業者をこっちが斡旋するんですね、そうするとリフォーム業者と僕たちは裏で繋がっていてそのリフォーム業者から僕らに紹介料という形でお金が貰えるんです。おなじような感じで引っ越し業者だったり火災保険だったりちょこちょこお金がもらえるような方法っていっぱいあるんです。

ナルト:でも お客様だってバカじゃないからそういうことがバレたりするんじゃないの?

M氏:大体のお客様はリフォーム業者や引っ越し業者で贔屓にしているところはないし、厳密に見積もりを数社から取ることなんて少ないんですよ、時間もかかって面倒くさいし。

ナルト:じゃあ リフォームを希望するお客様はみんな不動産業者の言われるがままになってるってこと?

M氏:そうですね、思い返してみると今までリフォームを希望されたお客さまで自分でリフォーム業者を探された方は一人でしたね、その方も自分がリフォーム会社を経営されてる方だったのでそれ以外の方は不動産会社の斡旋するリフォーム会社にお願いしていました。
皆さん不動産屋が紹介してくれるところだから、リフォーム会社もいいところだろうと盲目的に信じているんだと思います。

ナルト:でもさ、よく考えてみると紹介で成り立ってることってどこの業界でもあることなんじゃないのかな。
ちなみに自分の営業時代は相見積もりでリフォームや引越し業者を選ぶお客様が多かったな。営業マンへのバックマージンはなかったけど、リフォーム請負の際は会社がリフォーム業者から紹介料とかっていう名目でいくらか取っていたよ。それなりに取っていたから相見積もりで負けることが多かったけどね。自分が入社する前は、全てにおいてインセンティブが付いていたからどの営業マンもリフォーム、火災保険、建物請負契約、解体、司法書士など頑張って紹介していたみたい。

M氏:会社によって全然違うんですね。
良いリフォーム会社を我々不動産会社がよく選び抜いてその業者を紹介するならお客様にもメリットはあるだろうけど、何十万もの紹介料をもらうのはちょっと違うのかなという気もします。だって頑張って売った不動産のインセンティブより業者からもらうマージンが何倍も多いっていうのは異常じゃないですか。

ナルト:じゃあ、M君はバックマージンをもらうような営業はしないってこと?

M氏:いや、やりたいです、でも、、、

ナルト:でも なに?

M氏:どこの業者を斡旋すればマージンが貰えるかとか、会社に秘密で斡旋する方法のノウハウを教えてもらえてないので、今後できるかどうかわかりません、多分同僚は教えてくれなさそうだし、無理に聞く気もないから僕はこのままやっていくような気がします。

ナルト:まあ、ポジティブな方に考えれば悪いことに対してNOと言う姿勢を見せていたM君は偉いんじゃないのかな?

M氏:そうですかね、あんな同僚ガンガン成績あげて見返してやりたいと思ってもうちの会社じゃ稼げないしな。転職の時期がきたかな。

ナルト:またダークサイドに引っ張られてるねー、このバックマージンの件はお客様のことを考えると良いことじゃないよね。自分が働いている会社に対する忠誠心は会社との問題だからまた話は違うけど、不動産業界では業者からバックマージンをもらうっていうのは多かれ少なかれ伝統みたいなものでなくならないからね。これから不動産を買おうとしている人たちのために何かアドバイスはある?

M氏:俺はもらってない!

ナルト:いやそうじゃなくて(笑)、そこをアピールしたいなら、M君の会社名と実名を出さないとならないよ。

担当者へのバックマージンを阻止するために

M氏:そんなことしたら1秒でクビになっちゃいますよ。冗談はさておき、これから不動産を買いたい人でリフォームが必要な方は不動産屋さんとは別にリフォーム業者さんも回ってみると良いですよ、そうするとどんなリフォームにいくらぐらいの値段でできるのか相場がわかるようになりますのでオススメです、そんなのも面倒だなって思う人は黄緑色のモジャモジャ君がマスコットの不動産フリーペーパーにたまにリフォーム特集とか乗ってるからそれで少し読むだけで知識はつくので不動産屋にいいようにやられなくなりますよ。

ナルト:やっぱり 「よくわかんないから全てお任せ」が一番高くつくよね。
それでも納得感があれば良いと思う、安心や仕上がり具合とかで。

M氏:納得感は大事ですね。でもお任せしてくれるお客様が一番楽で、いちばん儲かることは否定できねーっす。本当は良心的な不動産屋さんが全てお任せでも一番お客様のためになることをしてくれればいいですけど、あるんでしょうかそんな会社。

ナルト:いや いっぱいあるだろ。M君だってやる気はなさそうだけど良いとこあるんだなっていう気がしてきたよ俺は。

M氏:そうですか、もう少しこの業界で頑張ってみようかな。

ナルト:ちなみに 今後のインタビューで伝えたいことや、M君だけが知っている情報とかないの?

M氏:え? まだインタビューは続くんですか? 特に僕から伝えたいことはないですね。あと僕だけが知っている不動産情報はあるにはあります、信ぴょう性はありませんが、、、

ナルト:インタビューの続編はこのマガジンを読む人達からの反響次第だけどね(笑)

M氏:了解です。次はすっごいやつをぶちかましますね。

ナルト:そんなに ハードルあげちゃって大丈夫なの?

M氏:いや大丈夫じゃないです。

まとめ

今回はかなりブラックな話であったのではないでしょうか。お客様の知らないところで私腹を肥やす営業マンがいるということは許せない気持ちになります。それが会社全体に蔓延しているなんて何を信じて良いのかわからなくなりますよね。
回避する方法は簡単、不動産会社紹介のリフォーム業者等のみならずお客様自身でリフォーム会社を探し相見積もりを取ることです!
面倒でもご自身達でご納得された上での発注を意識して下さい。ただし、金額の安さだけに囚われてはいけません。安かろう、悪かろうでは元も子もありませんから。

今回は、購入に付随するリフォームに焦点を当てましたが実は、「売却」においても注意が必要です。
自宅の査定金額に惑わされたり、不動産会社一社を窓口にする「専属専任媒介契約、専任媒介契約」にも気を付けてください。うまい話に乗せられて売却が長引いている売主様、大きく売却価格を下げての契約になり後悔している売主様は多くいます。
今の競争社会において、なぜ不動産の売却を複数社に依頼しないのでしょうか。
複数社に売却の依頼をして、成約させた会社に対して仲介手数料を払うものではないでしょうか。

HowMaオンライン売却」では、スマホ上で簡単に媒介契約を締結。複数社との「一般媒介契約」を同時に交わすことが可能です。一般媒介契約のデメリットであった、多くの不動産会社とのやり取りもスマホで一括管理、査定訪問も弊社スタッフの1回のみの訪問で複数社からの査定金額の提示を受けることができます。

とある不動産営業マンの裏話(そこから学ぶ良い営業マンの見極め方とは)